占いツクール
検索窓
今日:55 hit、昨日:63 hit、合計:41,803 hit

Episode14 雨が降る ページ1

.


翔が帰ってこない。

翔のお母さんからそう聞いた私はどうしても翔が心配で玄関前に座り込んで翔の帰りを待っていたことがある。

携帯に連絡を入れても反応がなくて、学校からの帰り道に今日はやることがあるとかなんとか言っていたことを思い出した私はいてもたってもいられなくなった。

だけど探す当てもなくて、飛び出したものの足は動かず結局その場に座り込んで。

ただ月だけがきれいな光で翔が帰ってくるはずの道を照らしていた。



「なにしてんの」

「……翔」



翔が帰ってきたのは日付が変わるころで。

こんな時間まで出歩くなんてダメだよって言いたかったのに。

呆れたような声に名前を呼びながら顔をあげれば、帰ってきた翔は月明かりに照らされて、白い頬を赤い血で汚していた。



「それ…」

「…ちょっとかすっただけだよ。そんなに怪我してないし」

「どうして、喧嘩して帰ってくるの…?」

「……今日はリーダーがひとつのグループと決着つけるって言うから参加しただけ」

「………翔が怪我するのは…やだよ…」

「善処するよ」



月がとても綺麗で、翔の肌を汚す赤い怪我がよく目立つような夜だった。



.

Episode14 -2→



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (185 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
892人がお気に入り
設定キーワード: , 櫻井翔
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

iCHiKA(プロフ) - 櫻宮さん» コメントありがとうございます。切なさと温かさの両立は目指したところでございますのでそう言っていただけて嬉しいです!最後まで彼らの物語をお読みいただきありがとうございました。 (6月30日 20時) (レス) id: ca4476f6fd (このIDを非表示/違反報告)
櫻宮 - 翔は主人公ちゃんを思って記憶を消そうとした。でもそれを主人公ちゃんが許さなかった。切なくてとても温かいお話でした。凄く感動しました!! (6月29日 16時) (レス) id: 95d5f07b44 (このIDを非表示/違反報告)
iCHiKA(プロフ) - ともさん» とも様、いつもありがとうございます。切なさと隣り合わせに温もりを失くさないことを目指して書いておりましたのでそう言っていただけて大変光栄です。最後までお読みいただきありがとうございました。 (4月15日 23時) (レス) id: ca4476f6fd (このIDを非表示/違反報告)
とも(プロフ) - 完結…お疲れ様でした。ファンタジーな世界で切ない中にも心が温まるお話でした。夢中で拝読させて頂きました。 (4月14日 18時) (レス) id: bd0ebe94fc (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:iCHiKA | 作成日時:2020年3月23日 14時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。