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side 優吾
しばらくして 背中の方から俺を呼ぶ声がした。
ジェ「こーちぃ？」
優「……ぉ、ジェシーじゃん。どした？」
ジェ「hehe，それオレのせりふ！笑」
テーブルを挟んで向かい側のイスに、
まだ身長が足りないせいで足をぷらぷらさせながら座るジェシー。
優「んーちょっと難しいことだよ。笑
ジェシーにはまだ分かんねぇだろうな〜？」
ジェ「ふーん。じゃいーや！
ごご の かいしん、まだなの？」
優「ははっ、回診ね、これ終わったら行くよ〜」
目の前の “今日” を診ることしか、できないけれど。
目の前の “笑顔” を見るには、ひとつずつを乗り越えることが大事だもんね。
優「………そういえば、ピアノ終わっちゃったか、」
ロビーを見下ろすと、いつの間にかグランドピアノは片付けられていた。
四角い白いイスの隣には、まるでさっきまで誰かが座っていたような 小さな丸いイスが添えられてある。
ジェ「haha，ほくちゃん今日もいたの！笑」
優「北斗？」
ジェ「ピアノ、ダイスキなんだよ！
このまえ教えてくれたっ！」
診察してても全然話してくれないのに、
ジェシーとはおしゃべりしているらしいから可笑しい。
ぴょん、と勢いよく立ち上がって、
ジェシーは病棟の方へ歩いていく。
ジェ「けどね〜ほくちゃん、
いっつもね、さみしそうな顔するんだぁ、」
振り向いて俺の目を見たあと、
ジェシーはhehe，と笑い声を響かせた。
ジェ「だから、いっつもオレが笑かしてあげるの！
ギャグとかいってね！
だって いちばんのおくすりは、笑うことでしょ！」
…どの医学書にも載っていない、大事なこと。
ふとした時に、子供達から教わることがある。
ひとつずつを乗り越えるにもまた、
“笑顔” は必要だということを。
再びカルテに目をやると、
気管支喘息 という文字が目に入った。
…北斗には、心の中を整える治療が必要だ。
時間はかかるかもしれないけど、北斗が心からの笑顔で、俺と “ハイタッチ” してくれるその日のために。
優「よし、…回診行くか」
玄関の自動ドアが開いて、ふぅーと風が通り抜ける。
窓ガラスから覗く青空が
さっきよりも彩度を上げた気がした。
✼••┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈••✼
晴
@haru_ix
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せとんぜもち(プロフ) - joeさん» はじめまして！わたしの作品のことでお間違いないでしょうか？混乱させてしまって申し訳ございません(><)Twitterを再開致しましたので（@stnz__mochi）の方へご連絡頂けると幸いです(T_T)宜しくお願い致します。 (2022年2月2日 10時) (
レス) id: fa334e40df (このIDを非表示/違反報告)
joe(プロフ) - 他のお話のパスワードってどうしたら教えてもらえますか？Twitterはもうされてないんですかね？ (2022年1月23日 17時) (レス) id: b873ad5fb6 (このIDを非表示/違反報告)
ぱむ(プロフ) - みーちょんさん» 代表してお返事させていただきます！ご愛読ありがとうございました♪少しでもほっこりとした気持ちになっていただけたら嬉しいです！嬉しいお言葉に作者一同感謝します(^^) (2021年8月2日 12時) (レス) id: 766a683434 (このIDを非表示/違反報告)
みーちょん(プロフ) - みなさま、素敵なお話をありがとうございました！感動してボロ泣きです！早くみんなが笑顔でハイタッチできる日が来て欲しいなと思うばかりです☆ (2021年8月2日 1時) (レス) id: 61a5c2e382 (このIDを非表示/違反報告)
chapi(プロフ) - maru_さん» 私から代表してお返事させていただきます(^^)はじめまして，いつもご愛読ありがとうございます(^^)そう言っていただけて嬉しいです。更新頑張りますね(^^)ぜひ最後までよろしくお願いいたします♪ (2021年7月28日 10時) (レス) id: cc677b9cf1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：小児科すとーんず
x他4人 | 作成日時：2021年6月30日 15時
