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side 優吾
売店でゼリー飲料を買った。
手早くエネルギー摂取ができるもの。
二階の吹き抜け、
ロビーが見渡せる位置にあるイスに腰掛ける。
優「さてと…」
お昼休憩(もう3時だけど)の時は、
担当している子供たちのカルテを眺めるのがルーティン。
体重、脈拍、毎日の記録を熟読することで
ほんのちいさな変化にも気がつくことができるから。
優「ん〜…北斗なぁ、」
2週間前、ハリネズミの病棟に入院してきた北斗。
元々患っていた気管支喘息が悪化してしまった。
もっと小さな頃は 近所の小さな病院にお世話になっていたみたい。
その病院の住所は、ここからかなり離れた場所のものだった。
一昨日、点滴で入れていたお薬をやめて内服薬に切り替えた。
大きな発作もなく落ち着いてはいるけれど、一日に何度かの吸入はまだ減らせそうにない。
小児の喘息を悪化させる要因は、様々で。
季節の変わり目や湿度の高い雨の日は 苦しくなる子が多いし、口にする食品や家族に喫煙者がいるか否かでも症状はかなり左右される。
優「ほくと…片親、だったな」
入院の手続きと、初めの頃に行った大きな検査の結果を聞きに病院を訪れたのは、北斗のお父さんだった。
スーツを着て、検査結果を聞いたあとそのまま会社へ戻っていった姿が印象的だった。
それ以来、お仕事が忙しいみたいで 北斗のお見舞いに来ているところは殆ど見ない。
優「…母親は半年前 持病で他界、か」
優しいピアノの音がロビーに響く。
カルテから顔をあげなくても分かる、大我の演奏だ。
軽快なリズムなのに、
今の俺の心には なんとなくそうじゃなく聴こえた。
大我は中学生になったばかり。
心臓がなんともなければ、勉強に部活に、恋に忙しい毎日を送っているのかもしれない。
樹も、ジェシーも、慎太郎も
あんなに幼い心と体で、現実を彼らなりに受け止めている。
校庭で鬼ごっこする思い出を得ることと引き換えに、同い年の子達が知らないような医療用語をたくさん知ってる。
大切な、たったひとりのお母さんを奪う、病気は
どんなに人間が努力しても、この世界から完全に消えたりはしない。
優「……っ、ふぅ…」
キリキリ、と痛む胸をさすった。
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せとんぜもち(プロフ) - joeさん» はじめまして！わたしの作品のことでお間違いないでしょうか？混乱させてしまって申し訳ございません(><)Twitterを再開致しましたので（@stnz__mochi）の方へご連絡頂けると幸いです(T_T)宜しくお願い致します。 (2022年2月2日 10時) (
レス) id: fa334e40df (このIDを非表示/違反報告)
joe(プロフ) - 他のお話のパスワードってどうしたら教えてもらえますか？Twitterはもうされてないんですかね？ (2022年1月23日 17時) (レス) id: b873ad5fb6 (このIDを非表示/違反報告)
ぱむ(プロフ) - みーちょんさん» 代表してお返事させていただきます！ご愛読ありがとうございました♪少しでもほっこりとした気持ちになっていただけたら嬉しいです！嬉しいお言葉に作者一同感謝します(^^) (2021年8月2日 12時) (レス) id: 766a683434 (このIDを非表示/違反報告)
みーちょん(プロフ) - みなさま、素敵なお話をありがとうございました！感動してボロ泣きです！早くみんなが笑顔でハイタッチできる日が来て欲しいなと思うばかりです☆ (2021年8月2日 1時) (レス) id: 61a5c2e382 (このIDを非表示/違反報告)
chapi(プロフ) - maru_さん» 私から代表してお返事させていただきます(^^)はじめまして，いつもご愛読ありがとうございます(^^)そう言っていただけて嬉しいです。更新頑張りますね(^^)ぜひ最後までよろしくお願いいたします♪ (2021年7月28日 10時) (レス) id: cc677b9cf1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：小児科すとーんず
x他4人 | 作成日時：2021年6月30日 15時
