芥川龍之介 ページ2
「っ銀!!」
「兄様…!」
『見つけたぞ!路地裏に逃げた!捕まえろッ!!』
遠くから直接脳に響くような怒声に、耳を塞ぎたくなる
妹の手を引いて、闇に紛れるように走る
生まれながら前世の記憶をもつ僕は、この世界が異質に思えてならなかった
“異能力“というものがあったり、人攫いも普通にある
薄汚い町で、なんとかこの年まで生きてきた
14…15、と言ったところだろうか
嗚呼、嫌だ。
もうすぐ後ろまで、殺し屋が迫っている
せめて妹だけでも逃がしたい
銀の腕を強く引き、自分より前に投げ出す
「ッ…!?に、兄様…!!」
「銀。僕から離れるな」
愛しい妹に背を向け、異能を唱える
「……《羅生門・早蕨(さわらび)》…!」
発動した瞬間、背後にいた銀をそっと抱きしめ、耳を塞いだ
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鈴(プロフ) - SSレート喰種:ハイセさん» コメント有り難う御座います!これからも頑張らせて頂きます…! (2017年10月10日 21時) (レス) id: a106a62e21 (このIDを非表示/違反報告)
SSレート喰種:ハイセ(プロフ) - 続き楽しみに待ってます!更新頑張って下さい! (2017年10月10日 21時) (レス) id: 7ea0778f62 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:姶良留 | 作成日時:2017年8月13日 20時