�癸� ページ8
次の朝、私は学校に向かった。
教室には行かず、校長室を目指した。
「失礼します。」
私は静かに、扉を開けた。
「・・・おはよう。そろそろ来ると思っていたよ。」
「健二さん、私のこと・・・私の記憶のことを教えてくれませんか？」
「ああ、いいとも。約束したからな。そこに座りなさい。」
私は、そっと校長室の中央にあるソファに腰かけた。
「まず、どこまで知ってるのかね？」
「連が、私を憎んでいることと、薺っていう連の幼馴染のことです。」
「そうか・・・。うん、薺という人物は誰かわかるかな？」
「だいたいは・・・。薺は、私・・・ですよね？」
「うん、そうだ。君は、斎藤 満月なんかじゃない。本名は、加藤 薺。連君の幼馴染だよ。」
「そうですか・・・。私・・・薺は連に何をしたんですか・・・？」
「・・・。もう、言うしかないね。君と連君のことをすべて話そう。
連君と君・・・薺ちゃんは本当に仲が良かった。そして、兄弟みたいな幼馴染。
そのとき、薺ちゃんは６歳で連君が１０歳だった。
ある日、連君の家族と薺ちゃんで海に行ったんだ。本当に楽しかったようだ。
でも、帰り道に事故にあった。高速道路でね、薺ちゃん君が運転していた連君のお父さんに
目隠しをしたんだ。でも、君は幼かった。それがどういうことを招くかなんてわからなかった。
そして、目隠しをされて視界が遮断された。」
ああ・・・。知ってる。私、学校で流行ってた“目隠し”を連のお父さんにしたんだ。
「車は、壁にぶつかってね・・・。窓ガラスも車体もすべて粉々になった。
本当は、君たちも死んでいるはずなんだ。でも、連君の両親が君たちを守った。
そのために、君たちは生き残り連君の親は死んだ。」
記憶のピースが・・・どんどん埋まっていく・・・。
「もう、即死だったよ。そのときの体はボロボロで、目が当てられないほどだった。
連君は、すべてを悟ったようで泣きじゃくった。でも、幼かった薺ちゃん何が何だか分からなかっ
たみたいで、ただ、立ち尽くしていた。
そのときの事件を担当していた刑事が、俺だよ。」
ああ、思い出した。
あの日、私が連を・・・いあ、連ちゃんを地に落とし入れた日。
それからも、よみがえる記憶。
私は、意識がもうろうとする中、連ちゃんの顔を見た。
そして、意識を手放した・・・。
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赤りんご - 完結おつかれ様( ` ∀ ´*)ﾉまたいいの書いてくれよっw (2014年1月15日 20時) (
レス) id: 346f0169ca (このIDを非表示/違反報告)
シュー・ラ・ルゥ(プロフ) - ついに、完結しました！！応援してくれたり、読んでくれてありがとうさんｗｗこれからも頑張りマッスル！ではでは〜。おやすみかん♪ (2014年1月13日 20時) (レス) id: da35d51196 (このIDを非表示/違反報告)
赤りんご - さすがっすねwやっぱ天才だw (2013年12月4日 14時) (レス) id: 346f0169ca (このIDを非表示/違反報告)
シュー・ラ・ルゥ(プロフ) - ありがとよっ！！頑張ります！ (2013年12月3日 19時) (レス) id: da35d51196 (このIDを非表示/違反報告)
赤りんご - 面白い！頑張って！ (2013年11月19日 18時) (レス) id: 346f0169ca (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：シュー・ラ・ルゥ | 作成日時：2013年10月11日 18時
