【56】非難 ページ8
｢なんでこうスリザリンの人たちって血にこだわるんですかね｣
不快感を沈めて控えめに抗議した。
なにか言わないと腹の虫が収まらない。
｢血が純金でできてたりするんですかねえ。
そのくらいじゃないと威張れませんもんねえ？｣
吐き捨てるように言った。
自分でいいながらだんだん腹が立ってきた。
本当に何を根拠にして威張ってるんだあいつらは。
ここであっとAは口をつぐんだ。
スネイプが純血主義者なら当然スネイプも純血ではないだろうか。
だとしたら本人の前でとんでもない失言をしてしまった。
Aはそろ〜っとスネイプのほうをみると、予想に反してスネイプは自分の机の椅子に座って、ふつふつと口に手を当てて笑っていた。
｢純金か……であれば純血はより重宝せねばならんなあ｣
｢あの。すみません。スネイプ先生も純血、ですよね｣
Aがそういうと、スネイプはすこし不快そうにAをみた。
｢吾輩は半純血だ。ミス・アップルガース、貴様と同じだ｣
｢え。じゃあなんで純血主義なんです？｣
スネイプはまるでその質問が聞こえなかったかのように暖炉に目をやり、頬杖をついた。
無視をきめこんでいるようだ。
しかたがないので話題を変える。
｢……補習はやらないんですか、先生。
やらないならやらないで私はスネイプ先生とずっとおしゃべりでもいいんですけど｣
すこしふざけてみた。
｢吾輩はそのような下らないことに時間を使うほど暇ではない。
今までの問答は雑談ではなく今後においての情報収集だ。
さて、そろそろ始めるとしようか｣
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ココ - とても面白かったです(≧〜≦)) (2018年12月8日 17時) (
レス) id: b9c23439f9 (このIDを非表示/違反報告)
朝比奈(プロフ) - とても面白いです^_^更新楽しみにしてます^_^ (2018年5月24日 17時) (レス) id: ebaf376ead (このIDを非表示/違反報告)
花吹雪 - 霧崎さん» 恐るべし、セブルス・スネイプ…… (2018年2月28日 6時) (レス) id: 0d387c6cdc (このIDを非表示/違反報告)
霧崎(プロフ) - 花吹雪さん» セブルス・スネイプだから許される奇行ですね…… (2018年2月26日 23時) (レス) id: 6ee8c035df (このIDを非表示/違反報告)
花吹雪 - 霧崎さん» 確かに……笑自分の教師がそんなことしてたら普通に引くわ笑 (2018年2月26日 22時) (レス) id: 0d387c6cdc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：霧崎 | 作成日時：2018年2月19日 20時
