【番外編】イブsideL�� ページ25
そう言って渡してきたのは可愛らしい中ぶりのプレゼントボックス。リボンを解いてみると中に入っていたのは、月がモチーフのアンティークチョーカー。シンプルなデザインで可愛すぎない素敵な造形だった。
Aは、ぱあっと目を輝かせ、顔を綻ばせた。きゃあきゃあ嬉しがると、ルーピンはまた眉を下げてはにかんだ。
｢喜んでくれたようで嬉しいよ。それじゃあ、随分時間をとらせたようで悪いけれど、パーティに行っておいで｣
Aは首を傾げた。先生は来ないのかと訊くと、ルーピンは困ったような顔をした。
｢まだやることが残ってるしね。残念だけど後ですこし顔を出すだけにするよ｣
Aは、残念ですとすこし落ち込んで見せた。挨拶をして図書館を後にしようとすると、ルーピンがAの手首をするっと掴んで足を止めさせた。
｢我儘を言うようだけれど、そのチョーカーを着けてパーティに行ってくれないか｣
暗い図書館の中で、ルーピンの瞳だけが月夜を反射して光る。まるで獲物を狙うかのようにぎらぎらとしている。何故かと訊ねると、ルーピンは目を細めた。
｢一応牽制のつもり。効果があるかは分からないけれどね｣
言い終わると、ルーピンは手の力を弱め、Aの手はするりと抜けた。言葉の意味が分からなかったAは、ルーピンを見つめるだけだった。
｢さあ、急がないとパーティが終わってしまうよ。道中は狼に気を付けて｣
ルーピンは人差し指を自分の口元に近づけた。
｢メリークリスマス｣
終わり
ログインすれば
この作者の新作が読める(完全無料)
←【番外編】イブsideL��
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 177人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ハリーポッター」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ココ - とても面白かったです(≧〜≦)) (2018年12月8日 17時) (
レス) id: b9c23439f9 (このIDを非表示/違反報告)
朝比奈(プロフ) - とても面白いです^_^更新楽しみにしてます^_^ (2018年5月24日 17時) (レス) id: ebaf376ead (このIDを非表示/違反報告)
花吹雪 - 霧崎さん» 恐るべし、セブルス・スネイプ…… (2018年2月28日 6時) (レス) id: 0d387c6cdc (このIDを非表示/違反報告)
霧崎(プロフ) - 花吹雪さん» セブルス・スネイプだから許される奇行ですね…… (2018年2月26日 23時) (レス) id: 6ee8c035df (このIDを非表示/違反報告)
花吹雪 - 霧崎さん» 確かに……笑自分の教師がそんなことしてたら普通に引くわ笑 (2018年2月26日 22時) (レス) id: 0d387c6cdc (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：霧崎 | 作成日時：2018年2月19日 20時
