【70】遡及 ページ22
Aは、ふいに、そうだ、とローブをまさぐった。
｢これ、母とその親友の学生時代の写真です。
こっちが母で、こっちが──｣
写真を覗き込んだ瞬間、シリウスとルーピンは同時に雷鳴が轟いたがごとく、目に見えるほど身体がこわばった。
｢……A、わたしたちは君の母を──正確にはこの二人を──知っている｣
｢君の母の隣りにいるのがハリーの母のリリーだ。
そうか、君は……娘だったのか。
どおりで彷彿とさせるわけだ｣
二人はまだ信じられないという顔でAをじっと見つめた。
Aも唐突の情報量で、いささか混乱していた。
｢血統による差別の根絶か……。
変わってないな｣
ルーピンがぽつりとつぶやいた。
その目は虚空を映していた。
｢ところで……なんでAは母親の写真を持ち歩いてるんだ？しかも、学生時代の？｣
シリウスは心のどこかで嫌な予感を感じていて、それを隠し切れないようで、深刻そうな顔で質問した。
Aはゆっくり丁寧に言葉を紡いだ。
｢先ほどおっしゃられたように、無謀なんですよ。偏見をなくすなんて。
…………過労死でした｣
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もうひとつの物語
(http://uranai.nosv.org/u.php/novel/neet1501413/)
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ココ - とても面白かったです(≧〜≦)) (2018年12月8日 17時) (
レス) id: b9c23439f9 (このIDを非表示/違反報告)
朝比奈(プロフ) - とても面白いです^_^更新楽しみにしてます^_^ (2018年5月24日 17時) (レス) id: ebaf376ead (このIDを非表示/違反報告)
花吹雪 - 霧崎さん» 恐るべし、セブルス・スネイプ…… (2018年2月28日 6時) (レス) id: 0d387c6cdc (このIDを非表示/違反報告)
霧崎(プロフ) - 花吹雪さん» セブルス・スネイプだから許される奇行ですね…… (2018年2月26日 23時) (レス) id: 6ee8c035df (このIDを非表示/違反報告)
花吹雪 - 霧崎さん» 確かに……笑自分の教師がそんなことしてたら普通に引くわ笑 (2018年2月26日 22時) (レス) id: 0d387c6cdc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：霧崎 | 作成日時：2018年2月19日 20時
