【67】学生時代 ページ19
｢……と、いうことで、こっちはこんな感じでした。今度はそっちの話、聞かせてくれません？｣
｢わたしの話？｣
ルーピンは、はて、話すことでもあったかなと首を傾げた。
Aは好奇心でにこにこしながらソファから身を乗り出した。
｢ルーピン先生の学生時代です｣
ルーピンは目をぱちくりさせた。
これは予想していなかったという顔だ。
｢それは、なんというか…………Aが一人で思いついた質問ではなさそうだけど……つまり――｣
｢その通りだリーマス｣
いつの間にかシリウスが薄ら笑いを浮かべて扉にもたれかかっていた。
Aはすこしぎくっとしたが、ルーピンはまったく動じなかった。
｢俺とリーマスそしてスネイプが同級生だって話したのは俺だよ｣
シリウスは扉に体重をかけるのをやめて、颯爽と二人のほうへ歩いてきた。
そして例にもれずAの隣に座り、脚を組んだ。
｢やっぱり君か。あまりその話は生徒にしたくないんだけどね｣
苦笑気味にルーピンがうなだれた。
シリウスは朗らかに笑った。
｢まあ教師たるもの学生時代の若気の至りの話はしたくないだろうな。リーマス、君なら特に｣
｢ルーピン先生でも若気の至りとかあったんですか、シリウス？｣
Aが好奇心を抑えきれず、出し抜けに質問した。
シリウスが、ああ、と答えようとした矢先、ルーピンが疑念を孕んだ声でAに問いかけた。
｢シリウス？ずいぶん仲が良くなったね？｣
｢ああ、俺がこう呼ばせてるんだよ。他人行儀なのは嫌でね｣
シリウスは何の気なしに言ってのけ、机の上のチョコをひょいとつまんで食べた。
ふうん、となんだか納得いかなそうに、ルーピンは紅茶をすすった。
｢あ、シリウスの分も用意しないとね｣
そう言ってルーピンは立ち上がり、紅茶を入れ始めた。
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ココ - とても面白かったです(≧〜≦)) (2018年12月8日 17時) (
レス) id: b9c23439f9 (このIDを非表示/違反報告)
朝比奈(プロフ) - とても面白いです^_^更新楽しみにしてます^_^ (2018年5月24日 17時) (レス) id: ebaf376ead (このIDを非表示/違反報告)
花吹雪 - 霧崎さん» 恐るべし、セブルス・スネイプ…… (2018年2月28日 6時) (レス) id: 0d387c6cdc (このIDを非表示/違反報告)
霧崎(プロフ) - 花吹雪さん» セブルス・スネイプだから許される奇行ですね…… (2018年2月26日 23時) (レス) id: 6ee8c035df (このIDを非表示/違反報告)
花吹雪 - 霧崎さん» 確かに……笑自分の教師がそんなことしてたら普通に引くわ笑 (2018年2月26日 22時) (レス) id: 0d387c6cdc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：霧崎 | 作成日時：2018年2月19日 20時
