【59】忠告 ページ11
スネイプは嫌悪感剥き出しの表情をみせたあと、舌打ちをした。
そしてAの質問に答えずに、スネイプも質問した。
｢……ブラックと仲が良いのか？｣
｢仲が、良いってわけじゃあ……ないんですけど｣
出会ったのもつい最近だ。
ただ、距離感は結構詰めてくるタイプだった。
｢その割にはファーストネームで呼んでいるようだが？｣
｢ああ……これは｣
Aは苦々しげに笑った。
｢シリウスがこう呼べって｣
｢……ともかくあれと親しくするのは感心しないな、ミス・アップルガース。
あれは学生時代あらゆる女をひっかけてきた。
今もその癖がなおっているとは限らない。
被害者の一人になりたくなければ関わらないことだな。
それにあれは外面こそ良いが自己中心的で高慢で斜に構えた鼻につく奴だ──｣
｢へ〜シリウスって女たらしだったんですね｣
Aはスネイプの忠告を忠告と受け取らず、昔話として楽しんでいた。
その態度がスネイプは気に食わなかったらしく、Aを睨んだが、Aはまったく気づいていない。
以前まではスネイプのことをとんでもなく怖い教師だと思っていたが、今ではすっかり普通のやりとりができるまでになってしまった。
こんなに普通に話せるのになんでみんなはスネイプを過剰に嫌うのだろう、話せばわかる人なのに！とAはたいへん不思議に思った。
｢もっと聞かせてくださいよ｣
｢吾輩が言うことは何もない。そこまで聞きたいのならあれらから聞くがよかろう｣
あれらっていうのはシリウスとルーピン先生のことかな、とAは考えながら、え〜、と不満を漏らした。
｢スネイプ先生から聞きたいんですよ〜｣
そう言うと、スネイプは名状しがたい顔をした。
繊細な表情の動きだったが、悲しそうで、困ったような、それでいて憤っているような顔だった。
本当に微々たる変化だったし、もしかしたらAの勘違いだったかもしれなかった。
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ココ - とても面白かったです(≧〜≦)) (2018年12月8日 17時) (
レス) id: b9c23439f9 (このIDを非表示/違反報告)
朝比奈(プロフ) - とても面白いです^_^更新楽しみにしてます^_^ (2018年5月24日 17時) (レス) id: ebaf376ead (このIDを非表示/違反報告)
花吹雪 - 霧崎さん» 恐るべし、セブルス・スネイプ…… (2018年2月28日 6時) (レス) id: 0d387c6cdc (このIDを非表示/違反報告)
霧崎(プロフ) - 花吹雪さん» セブルス・スネイプだから許される奇行ですね…… (2018年2月26日 23時) (レス) id: 6ee8c035df (このIDを非表示/違反報告)
花吹雪 - 霧崎さん» 確かに……笑自分の教師がそんなことしてたら普通に引くわ笑 (2018年2月26日 22時) (レス) id: 0d387c6cdc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：霧崎 | 作成日時：2018年2月19日 20時
