再会 ページ24
「…A、お前、何して……」
「あーー！！Aさんなにしてんの！？」
錦戸先生が私に何かを言おうと口を開くと同時に、駆け寄る足音と大声。
「…高橋さん！」
「Aさん、なにしてんの？それ、ビラ配り？」
足音の主は、塾の生徒、高橋さんだった。
錦戸先生の居場所を私に伝えた張本人。
「えっと、高橋のお知り合いで…？」
先生は、瞬時に "なんかやばい" ことだけは察知したようで。他人行儀な口ぶりで、話す。
「あれ、りょんりょんもなにしてんの？
あ、Aさん、この人だよ前言ってたりょんりょん！錦戸先生！あ、先生先生、Aさん、うちの行ってる塾の事務のお姉さん」
「…学習塾の永進学院で事務のアルバイトをしてる者です…」
高橋さんは、矢継ぎ早に私と先生を交互に紹介する。
…なにそのよくわからないドヤ顔。
というか、いや、あの……うん、知ってる。
「あー… 学習塾の方で…」
「Aさんそれ、チラシ配ってたんでしょ？
別に怪しい人じゃないよ、りょんりょん。
なんかやばいことでもあんの？」
置いてけぼりになっている私達をよそに、
高橋さんは相も変わらずマシンガントーク。
先生は明らかに、状況をうまく飲み込めていない顔してるし。そういう私もすまし顔してるけど、意味はよくわかっていない。
「…いや、ここ敷地ギリギリのとこやから、やられるならもう少し門から離れてもらうか、事前にお電話いただかないと…」
「……そ…うですよね、失礼しました。今後気をつけます」
「これでもういい？解決？
よかったー。じゃあAさん、またあとでね。
りょんりょんせんせ、さよーなら！」
ふぅ………乗り切った…………
他人行儀な話をしていた私達に何一つ疑問を抱かず、…まあ抱けるわけもないんだけど、
高橋さんは嵐みたいにかき回すだけかき回し、それこそ嵐のように帰っていった。
置いてけぼりくらってますよねー…
「……元気やった？」
そんな置いていかれた二人の沈黙の中、
最初に口を開いたのは先生だった。
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ゆゆこ(プロフ) - かさねさん» かさねさん、ありがとうございます｡ﾟ(ﾟ´ω`ﾟ)ﾟ｡かさねさんの言葉が大好きなので、ほんとにほんとに嬉しいお言葉です。裏はー…脳内補填でお願いします（笑） (2017年12月3日 9時) (
レス) id: 6f90bbdfe5 (このIDを非表示/違反報告)
かさね(プロフ) - 完結お疲れ様です。わたし今泣いてる（心で）。ゆゆこさんの言葉のチョイスすごく好きです。裏待ってる（≧∇≦） (2017年12月2日 21時) (レス) id: e9dff60579 (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆこ(プロフ) - まろりー。さん» こんな甘くないですが先生に恋焦がれあっさり撃沈した私がお送りいまします(苦笑) ありがとうございます！！そのお言葉が嬉しいです｡ﾟ(ﾟ´ω`ﾟ)ﾟ｡ (2017年11月26日 22時) (レス) id: 6f90bbdfe5 (このIDを非表示/違反報告)
まろりー。(プロフ) - 瑞々しい！なんかこう、甘い懐かしい感じの時代を思い出します。（こんな素敵な先生はいなかったけれど！）続き、楽しみにしてますよー(*´∇｀*) (2017年11月26日 10時) (レス) id: bdf5b4a919 (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆこ(プロフ) - かさねさん» ほんとにほんとにお恥ずかしい限りです……！こちらこそありがとうございます｡･ﾟ(ﾟ⊃ω⊂ﾟ)ﾟ･学生時代ってどんなんだっけと記憶を辿ってますよ… (2017年11月23日 8時) (レス) id: 6f90bbdfe5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆゆこ | 作成日時：2017年11月4日 8時
