狂16 ページ19
貴「…ッはァッ、はァッ…!」
上がる息を押さえて漸く拷問室の前に辿り着く。
____!! _______!
耳を澄ますと中から言い争っている様な声も聞こえてくる。
でも、私が飛び込んで来たらきっと中也さん、驚くだろうなァ…
気配を上手く消せばバレない筈。
それに中也さんが驚いた時の声と言ったら…_______
貴「想像しただけで素敵だ…!」
私はポケットから録音機を取り出すと、録音をスタートさせ、静かに部屋の中に入った。
中也side
__________結局俺は何時も通り太宰の思惑通り動く羽目になっちまッた…
あ?話の展開が読めねェって?
アニメ見ろ!ンで漫画読みゃァ分かんだろ!←
ッ糞…
中「…ッ言っとくが太宰、これで終わると思うなよ?」
強く足で地面を蹴って振り向く。
___________二度目は無ェぞ。
太「…違う違ぁーう!何か忘れてなぁーいー?」
中「ッ!!ぬぐッ…!」
貴女side
静かーーーに扉を開けて…
貴「…ッ中也s」
中「二度目は無くってよ!!」
貴「へ」
太「ナイスタイミングだねぇ!A!此れを見せる為に私は態々時間稼ぎしていたのだよ、分かったかい、」
中也。…否、中也お嬢s
中「手前それ以上言ったら今此処で手前を消すぞ!!!」
…何て事だ。
貴「…全く…吃驚した所為で、私の声や太宰の声も入っちゃったじゃないですか
如何してくれるンです?」
中「手前、其処は俺の先刻迄のポーズを指摘する所だろ…」
貴「あ、中也さんもう一回言ってくれても良いんですよ?!」
中「ンで二度も恥晒さなきゃなんねェんだよ!」
太宰side
わーわーぎゃーぎゃーと言い合いを始める二人。
其れを見乍ら、私はそっとAの後ろに回り込む。
貴「大体久々に会えたンですかr」
トンッ
其の儘倒れ込むA。
Aを抱え上げると中也に睨まれる。
中「先刻迄話してたAの件で今俺の目の前で連れて行く心算か?」
殺気で満ちた拷問部屋に私の言葉が響いた。
その言葉に中也が目を見開く。
中「ッ手前…!?」
太「それでも守る?」
…君達は守るんじゃない、彼女の為に消す事しか出来ないんだろう?
邪魔者をね。
316人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「文豪ストレイドッグス」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
花コム( ゚Д゚) - 柏村葬さん:へぇ!そ、そうだったんですね…漫画持ってないので知りませんでした…申し訳無いです… (2019年3月5日 8時) (レス) id: bbf7a999fb (このIDを非表示/違反報告)
柏村葬(プロフ) - 狂16ですが、漫画が原作なので漫画を先にした方が良いと思います。漫画とアニメでは全然違いますから。 (2019年2月25日 0時) (レス) id: 67a0056d03 (このIDを非表示/違反報告)
桜匁 - 作品、拝見しましたー! 文章にから場面の様子がしっかりと分かり、素敵な小説だと思います! ヤンデレ中也さん…ですか… なんかいいですね!!← これからもお体に気をつけて更新頑張ってくださいね。応援しています!(*≧∀≦*) (2018年12月8日 20時) (レス) id: 58c26fa576 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:花コム( ゚Д゚) | 作成日時:2018年9月10日 12時