58 she side ページ10
ゆっくりと自分のペースで１階へと下りてこれた
黒尾「ほら、うどんだ。
食えるか？麺切ったりするか？」
「･･･そんな子供じゃないし」
黒尾「ハハッ、だよな
あ、そーいや、ちゃんと冷ましておいたから猫舌なお前でもすぐ食えるぞ」
「ん、ありがと。」
そうお礼をいい椅子に座った
黒尾「それ食べ終わったら流しに置いといてくれ
俺はそろそろ学校行くからな」
「うん、わかった」
黒尾「薬忘れんなよ？」
「わかった」
黒尾「あと、ちゃんと部屋行って寝てろよ！
ソファとかで寝たら体悪くするからな！」
「もー、わかってるよ」
黒尾「なら、いいんだ･･･
夕飯とか作ってなくていい。帰りに弁当かなにか買ってくる」
「うん、ありがと」
黒尾「あと、何かあったら連絡しろよ。」
「わかった、わかった。」
黒尾はそれから、とあと大事なことは何か無いかと思い出そうとしていた
あの唐突な告白を聞いていたせいか、なんだか私のことがそんなに好きなのかと自惚れてしまう
それがとても嬉しかったりする感情がどこかにあるのか、心配する黒尾がすこしいとおしく見えてしまう
「黒尾、わたしは大丈夫だからそんなに心配しないで？」
黒尾「いや、心配なもんは心配で･･･
それに、また寂しいとか言われたらどうしようかなって･･･」
「なっ！別に寂しいっては言ってないっ！」
私は朝のことを思い出し、思いっきり立ち上がり全力で否定した
黒尾「ちょ、そんな急に動くなって
体に響くだろ！」
「そんなことより、私は寂しいってわけじゃ･･･」
そう寂しくないことを否定しようとしたが不意に小学生の頃に1人で泣いていたことを思い出した
本当は寂しい。それが本心だった
「でも･･･黒尾がいたから寂しくはなかったのかも」
黒尾「は？」
「え？
こ、声に出てた･･･」
心の内で話していた言葉が不覚にも声に出てしまってあた
そのせいで急に顔が熱くなってきた。
恐らく赤くなってるのだろう
黒尾は目を丸くしてフリーズしていた
「あーっと！うどんのびちゃうから食べるね！」
と誤魔化すように椅子に座りなおそうとした
黒尾「俺、学校行くけど寂しくねーか？」
「･･･う、ん」
寂しくないと言ったら嘘になるかもしれなく自己地ない返事をした
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作者名：ハミィ | 作者ホームページ：http://me1339
作成日時：2016年10月24日 23時
