57 she side ページ9
「･･･んーっ
んぐっ･･･」
鼻が詰まって苦しくなり目が覚めた。
部屋の時計を見ると12時前の丁度お昼時だった
黒尾「お、起きたか
いい時間に起きたな。昼飯食えるか？」
「え、あ、うん･･･
でも、ティッシュ･･･」
起きた時に気づかなかったが死角に黒尾がいたようだ
壁にもたれかかりスマホをいじっていた
そしていつの間にか制服に着替えていた
黒尾「ほら、ティッシュ。
鼻も酷いのか？」
「うん･･･詰まったり、垂れたり･･･」
黒尾「風邪は大変だな
取り敢えず、下に来い昼飯の準備終わってる」
「本当に何から何まで･･･
忙しいのに、ごめん･･･」
こんなにしてもらい申し訳なくなり俯いた
黒尾「たくっ、ごめんじゃなくてありがとうだろ」
そう言った黒尾は私の頭をガシッと掴み上を向かせた
「･･･ありがと。」
なんだか、黒尾を意識し待ってるせいなのか･･･
なんなのか･･･
直視出来ず横目に違う場所を見てしまう
黒尾「じゃ、早く下に来い」
そう言い、黒尾は部屋を出ていった
「はぁ･･･、私も行かないと」
そう零すように声を出し、重たい体をゆっくりとベットからでた
動いてわかるが結構重症のようだ
思った通りに足が動かない
「はぁ、だるすぎる」
多分この状態でもう少し熱があったら黒尾に甘えてただろう
けど、冷静な今にそれは無理難題だ
増して、意識し始めてしまったのだから
「這ってでも行かないと」
そう決め壁を伝えに下へと降りていった
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作者名：ハミィ | 作者ホームページ：http://me1339
作成日時：2016年10月24日 23時
