【HQ】一目惚れを信じるかい？Ⅱ〈黒尾〉 (ページ4)

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黒尾「･･･たけぇな」

黒尾は体温計に出た“39.3”の文字を読み驚いた

「大人しく今日は寝てるよ･･･

朝ご飯と弁当出せなくてごめんね･･･？」

そう謝りフラフラと立ち上がったり布団へ戻ろうとした

黒尾「そんな謝ることねーだろ

･･･てか、布団で寝るよりベッドで寝た方がいいんじゃねーの

俺の部屋かしてやるから」

「いいよ、ここで。

ありがたいけど、２階まで上がる気力がない･･･」

黒尾「しゃーねーな。」

と黒尾はAの元まで行き、ひょいっと持ち上げた

黒尾「落ちねーようにしろよ」

「え、ちょっと！」

黒尾「ったく、軽すぎだな。ちゃんと食わないならこんな熱出すんだ」

「んなこと言われたって･･･」

力が出せず降りようにも降りれず黙って黒尾に運ばれた

黒尾はAを優しくベットに下ろし寝かした

黒尾「ここで大人しくしてろよ

･･･確か、冷えピタねーから氷水とタオル持ってくる」

「え、でも黒尾･･･時間は･･･？」

黒尾「そんな気にすんな。ちょっと待ってろ」

黒尾は直ぐに階段を降りて洗面所から桶を持ち出し、そこに氷を入れた

黒尾「･･･参ったな、こういう時どうすればいいんだ･･･

人の看病なんてそんなやったことねーぞ･･･」

水を桶に入れながらボソッと呟いた

黒尾「あ、そーいや･･･」

と何かを思い出し、ポケットからスマホを取り出した

そして、何処かへ電話をかけた

『はい、もしもし？どうしたの鉄朗くん』

黒尾「っと、今時間ありますか」

『えぇ、大丈夫よ』

黒尾「実はAが39度の熱出して･･･

どうしてやったらいいのかって･･･Aのお母さんに電話したんすけど･･･」

そう、黒尾は万が一の為にもとAの母の電話番号を携帯に入れていた

まぁ、Aの母親が強引に入れてものだが

A 母『あら、あの子が熱を･･･

でも、39度ならまだ大丈夫よ
あの子の平均体温が普通の人の体温より少し低いから大袈裟にする事ではないから安心して

あと、まずはしっかりとご飯を食べさすことが大事ね

簡単にお粥とか作ってあげて、あとはうどんとか消化のいい食べ物がいいわ』

黒尾「･･･ありがとうございます」

A 母『あと、無理なお願いかもしれないけど
出来るだけAの傍にいてあげて』

黒尾「そばに･･･？」