検索窓
今日:20 hit、昨日:23 hit、合計:48,845 hit

弐拾弐 . 手料理 ページ6





時透邸で過ごし始めて 掃除に洗濯、中庭の手入れ…
いろいろな家事をこなして来た私が唯一(ゆいいつ) 一切
行ってこなかった家事が一つだけある。


それが、" 炊事(すいじ) "である。


そりゃ もちろん、無一郎くんがいない時なんかは
自分のご飯は自分で作ってたけど、無一郎くんに
作ってあげたことは一度もない。


無一郎くんには『私は料理ができない』って前々から
伝えていたから、無一郎くんは町で済ませたり
鬼殺隊を無償で手助けしてくれる" 藤の花の家紋の家 "で
済ませたりしていた。



いつかは私が作らなきゃ…作ってあげたい…と
思ってはいたけど、まさかこんなに早くに
要望があるとはね。


そもそも、無一郎くんの方から「食べたい」なんて
言われる日が来るとは夢にも思わなかったよ!




「どうしたの?Aちゃん。なんだか
浮かない顔ね?」




蜜璃ちゃんは、机に突っ伏す私の顔を不安げに
覗き込んだ。


つい最近も甘露寺邸にお邪魔した気がするけど
きっと気のせいです。←




『…無一郎くんが、私の手料理食べたいって……』


「嬉しい事じゃない!自分の手料理食べたいって
言ってくれるなんて」




…普通の人なら、そうだよね。
でも、私は違うんだよ!(泣)




『ぜんっっっぜん嬉しくないよぉぉぉ』


「えぇ〜っ!どうして?」


『私、料理できないの!売春宿で雑用係として
働いてた時も" 台所接近禁止令 "が出されるくらい
だったもん…。どうすれば良いかなぁ』




私の言葉に、蜜璃ちゃんは小さく「う〜ん」と
(うな)ってから「そうだ!」と手を叩いた。




「それじゃあ、今日ここで1品作れるようになろう!」




ガバッと机に突っ伏してた顔を上げる。




『お、教えてくれるの…!?』


「もちろん!無一郎くんをビックリさせちゃお!!」




蜜璃ちゃんは、思わず目を細めてしまいそうなほど
眩しすぎる笑顔を浮かべた。


…私は心に決めた。
" 甘露寺教 "の信者になると……。







マロン 様»コメントありがとうございます!!
続編も引き続きご覧頂き、こちらこそ嬉しいです!♡

・→←・



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (107 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
1093人がお気に入り
設定タグ:鬼滅の刃 , 時透無一郎
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ゆうき(プロフ) - 掃除柱…。思わず吹き出してしまった…。 (8月5日 7時) (レス) @page11 id: 2a5fd21c3d (このIDを非表示/違反報告)
- 私のリクエスト書いてくれてありがとうございました!とっても面白くて気絶しそ。海の藻さん大好き! (6月22日 16時) (レス) @page46 id: b3ce70fd66 (このIDを非表示/違反報告)
海の藻さん(プロフ) - 葉色さん» 番外編でしかも割と雑めに書いたのですが、キメ学気に入って貰えて良かったです!!wキメ学ver.の連載…考えておきます!!😂 (6月22日 8時) (レス) id: bb4d90aa54 (このIDを非表示/違反報告)
海の藻さん(プロフ) - 香恋さん» ロスやばいですよね!夜更かしする必要がなくなったけど、やっぱり寂しい…😢知らないところでディスられてる宇髄さん…w冨岡さんだけ置物なのじわじわきますよね😂時透くんがヤキモチ妬くシーンは本編でもちょこちょこ出していこうと思います!♡ (6月22日 8時) (レス) id: bb4d90aa54 (このIDを非表示/違反報告)
葉色(プロフ) - 海の藻さんのキメツ学園最高すぎる…本編も最高すぎるけど!!!!ひとつの作品としてキメ学verが見たいくらいです()癒しをいつもありがとうございます!! (6月21日 21時) (レス) id: 81c68a872a (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:海の藻さん | 作成日時:2023年5月26日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。