弐拾弐 . 手料理 ページ6
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時透邸で過ごし始めて 掃除に洗濯、中庭の手入れ…
いろいろな家事をこなして来た私が
行ってこなかった家事が一つだけある。
それが、"
そりゃ もちろん、無一郎くんがいない時なんかは
自分のご飯は自分で作ってたけど、無一郎くんに
作ってあげたことは一度もない。
無一郎くんには『私は料理ができない』って前々から
伝えていたから、無一郎くんは町で済ませたり
鬼殺隊を無償で手助けしてくれる" 藤の花の家紋の家 "で
済ませたりしていた。
いつかは私が作らなきゃ…作ってあげたい…と
思ってはいたけど、まさかこんなに早くに
要望があるとはね。
そもそも、無一郎くんの方から「食べたい」なんて
言われる日が来るとは夢にも思わなかったよ!
「どうしたの?Aちゃん。なんだか
浮かない顔ね?」
蜜璃ちゃんは、机に突っ伏す私の顔を不安げに
覗き込んだ。
つい最近も甘露寺邸にお邪魔した気がするけど
きっと気のせいです。←
『…無一郎くんが、私の手料理食べたいって……』
「嬉しい事じゃない!自分の手料理食べたいって
言ってくれるなんて」
…普通の人なら、そうだよね。
でも、私は違うんだよ!(泣)
『ぜんっっっぜん嬉しくないよぉぉぉ』
「えぇ〜っ!どうして?」
『私、料理できないの!売春宿で雑用係として
働いてた時も" 台所接近禁止令 "が出されるくらい
だったもん…。どうすれば良いかなぁ』
私の言葉に、蜜璃ちゃんは小さく「う〜ん」と
「それじゃあ、今日ここで1品作れるようになろう!」
ガバッと机に突っ伏してた顔を上げる。
『お、教えてくれるの…!?』
「もちろん!無一郎くんをビックリさせちゃお!!」
蜜璃ちゃんは、思わず目を細めてしまいそうなほど
眩しすぎる笑顔を浮かべた。
…私は心に決めた。
" 甘露寺教 "の信者になると……。
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マロン 様»コメントありがとうございます!!
続編も引き続きご覧頂き、こちらこそ嬉しいです!♡
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ゆうき(プロフ) - 掃除柱…。思わず吹き出してしまった…。 (8月5日 7時) (レス) @page11 id: 2a5fd21c3d (このIDを非表示/違反報告)
猫 - 私のリクエスト書いてくれてありがとうございました!とっても面白くて気絶しそ。海の藻さん大好き! (6月22日 16時) (レス) @page46 id: b3ce70fd66 (このIDを非表示/違反報告)
海の藻さん(プロフ) - 葉色さん» 番外編でしかも割と雑めに書いたのですが、キメ学気に入って貰えて良かったです!!wキメ学ver.の連載…考えておきます!!😂 (6月22日 8時) (レス) id: bb4d90aa54 (このIDを非表示/違反報告)
海の藻さん(プロフ) - 香恋さん» ロスやばいですよね!夜更かしする必要がなくなったけど、やっぱり寂しい…😢知らないところでディスられてる宇髄さん…w冨岡さんだけ置物なのじわじわきますよね😂時透くんがヤキモチ妬くシーンは本編でもちょこちょこ出していこうと思います!♡ (6月22日 8時) (レス) id: bb4d90aa54 (このIDを非表示/違反報告)
葉色(プロフ) - 海の藻さんのキメツ学園最高すぎる…本編も最高すぎるけど!!!!ひとつの作品としてキメ学verが見たいくらいです()癒しをいつもありがとうございます!! (6月21日 21時) (レス) id: 81c68a872a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:海の藻さん | 作成日時:2023年5月26日 0時