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不死川さんから頂いたおはぎと、抹茶を机の上に
用意する。




「…心配になってきた」


『ん?何が?』


「いつかこの屋敷、全焼しそう」


『あはは〜、またまたぁ。…全焼させちゃったらごめんね』




無一郎くんは、抹茶を一口飲んだ。

小さく「苦っ」て言ったような気がするけど、
多分気のせいだよね。




「そこは、全焼させないように気をつけるね…でしょ」


『気をつけるね!』


「……ダメだ、不安になってきた」


『心配性だなぁ〜、無一郎くんは』




さて、私も不死川さんから頂いた抹茶を飲もうかね。

やっぱ和菓子には抹茶だよね。
不死川さん分かってるな〜。




「あ、A、それやめた方がいいよ」


『えー?毒なんか入ってる訳ないでしょ』


「そんな心配してない」




抹茶を口に含む。
苦味と渋味が口の中に広がって…




『にっっっが!!!!!』




口に含んだ抹茶をそのまま吐き出した。
…いや、こんなの抹茶じゃない。苦い汁だ!!!




「だから言ったでしょ」


『無一郎くん何これ!!粉入れすぎでしょ!!!』


「これ作ったのAだよね」




無一郎くんは手拭いで私の口元と吐き出した抹茶を
拭いてくれた。

拭きながら「汚っ」て小さく呟いてた。酷い。




『あー、なんで私ってこんなに不器用なんだろ!
未だに裁縫すると指に針刺すし、ほら』




絆創膏が貼ってある人差し指を無一郎くんに向けて
見せると、

「人に指さしちゃダメなんだよ」

と 人差し指を優しく握られた。




「…不器用でも良いんじゃない」


『そうだよね。私には無一郎くんがいるもんね』


「開き直り早いな」




無一郎くんは手拭いを折り畳みながら、呆れたように
ため息をついたのだった。



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ゆうき(プロフ) - 掃除柱…。思わず吹き出してしまった…。 (8月5日 7時) (レス) @page11 id: 2a5fd21c3d (このIDを非表示/違反報告)
- 私のリクエスト書いてくれてありがとうございました!とっても面白くて気絶しそ。海の藻さん大好き! (6月22日 16時) (レス) @page46 id: b3ce70fd66 (このIDを非表示/違反報告)
海の藻さん(プロフ) - 葉色さん» 番外編でしかも割と雑めに書いたのですが、キメ学気に入って貰えて良かったです!!wキメ学ver.の連載…考えておきます!!😂 (6月22日 8時) (レス) id: bb4d90aa54 (このIDを非表示/違反報告)
海の藻さん(プロフ) - 香恋さん» ロスやばいですよね!夜更かしする必要がなくなったけど、やっぱり寂しい…😢知らないところでディスられてる宇髄さん…w冨岡さんだけ置物なのじわじわきますよね😂時透くんがヤキモチ妬くシーンは本編でもちょこちょこ出していこうと思います!♡ (6月22日 8時) (レス) id: bb4d90aa54 (このIDを非表示/違反報告)
葉色(プロフ) - 海の藻さんのキメツ学園最高すぎる…本編も最高すぎるけど!!!!ひとつの作品としてキメ学verが見たいくらいです()癒しをいつもありがとうございます!! (6月21日 21時) (レス) id: 81c68a872a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:海の藻さん | 作成日時:2023年5月26日 0時

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