弐拾捌 . 風の男 ページ33
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「準備できた?」
『できた!!』
「香り袋持った?」
『もちろん!!』
「じゃあ、ここにあるのは何?」
少し怒ったような表情の無一郎くんは、香り袋を
乗せた手のひらを私の前にグイッと近付けた。
あれ、おかしいな…たしかに
『も、もしかして、抜き取った!?いやらし!!』
「
『何を!?』
香り袋を受け取って、袂に入れた。
必ず香り袋を持たす。
前に香り袋を忘れて1人で町に出掛けて帰ってきた時には、
「何でちゃんと確認しないの?」
「絶対に忘れないように、って何度も言ってるよね?」
「僕に心配かけさせたいの?」
…という感じに、どこかの蛇柱さんみたいに
ネチネチネチネチと問い詰められた。
「…それじゃ、行こっか」
『はーい』
今日は久しぶりに縫製係の皆さんに会いに行く。
無一郎くんは任務だけど、途中まで一緒に
行ってくれるらしい。
玄関を出ると、冷たい風が頬を撫でた。
雪は降っていないけど、地面にはまだ積もっている。
「…寒いの?」
両腕をさすりながら歩く私に、無一郎くんは
問い掛けた。
『逆に聞くけど、寒くないの?』
「うん」
頷いて、私の首筋にそっと触れた。
…ぞわっと全身が震え上がった。
『う" わ" ぁ" ぁ" ぁ" ぁ" ぁ"!!!』
「うるさ…」
『無一郎くんの手、氷みたいに冷たいじゃん!!
本当に寒くないの!?感覚おかしくなってん
じゃないの!?』
「大袈裟だなぁ」
『大袈裟じゃないよ!見てよ、これ!!』
袖を
したけど「すごいね」と見向きもせずに適当に言われた。
『無一郎くんの手より、態度の方が冷たい…』
「ありがとう」
『褒めてないけどね?』
・
猫 様»コメントありがとうございます!!
毎日楽しみにして下さり、嬉しいです!感謝!!( ; ; )♡
生きる源はもう嬉しさ通り越しますッッッ!!!!!!
ストーリーのアイディアもありがとうございます!
ちょうど「番外編 ご都合血鬼術」をまた書きたいなーと
考えていたところなのでこの素晴らしいアイディア
いただきますね( * ॑˘ ॑*)゙時透くんをいじめたい((
楽しみにお待ちいただければと思います!<(_ _)>
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ゆうき(プロフ) - 掃除柱…。思わず吹き出してしまった…。 (8月5日 7時) (レス) @page11 id: 2a5fd21c3d (このIDを非表示/違反報告)
猫 - 私のリクエスト書いてくれてありがとうございました!とっても面白くて気絶しそ。海の藻さん大好き! (6月22日 16時) (レス) @page46 id: b3ce70fd66 (このIDを非表示/違反報告)
海の藻さん(プロフ) - 葉色さん» 番外編でしかも割と雑めに書いたのですが、キメ学気に入って貰えて良かったです!!wキメ学ver.の連載…考えておきます!!😂 (6月22日 8時) (レス) id: bb4d90aa54 (このIDを非表示/違反報告)
海の藻さん(プロフ) - 香恋さん» ロスやばいですよね!夜更かしする必要がなくなったけど、やっぱり寂しい…😢知らないところでディスられてる宇髄さん…w冨岡さんだけ置物なのじわじわきますよね😂時透くんがヤキモチ妬くシーンは本編でもちょこちょこ出していこうと思います!♡ (6月22日 8時) (レス) id: bb4d90aa54 (このIDを非表示/違反報告)
葉色(プロフ) - 海の藻さんのキメツ学園最高すぎる…本編も最高すぎるけど!!!!ひとつの作品としてキメ学verが見たいくらいです()癒しをいつもありがとうございます!! (6月21日 21時) (レス) id: 81c68a872a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:海の藻さん | 作成日時:2023年5月26日 0時