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2ヶ月ぶりに我が家に到着しました。
やっぱり、我が家が1番だな。落ち着く。


先程、胡蝶さんから貰った " 藤の花の香り袋 " に
鼻を近付けてみる。

甘く爽やかな匂いが鼻をかすめる。


この香り袋は鬼除けだそう。
胡蝶さん(いわ)く、私は" 稀血 "なんだって。
なんでも、鬼にとって栄養価の高い貴重な血液を
持ってるとか。

稀血の人間は鬼から狙われやすいらしい。…恐ろしや。



藤の花の香り袋を堪能していると、後ろから何者かに
抱き着かれた。

何者か…って、1人しかいないんですけどね!!




『無一郎くん?ど、どうしたの?』


「……」


『おーい』


「…寂しかった、」


『はい!?』




ええええええ!!!!!
無一郎くん、私がいなくて寂しかったの!?!?
え、やだ!!!キュン死しそうなんだけど!!




『死にそう…』


「死んじゃやだ」




無一郎くんは、腰に回す手に ぎゅっと力を込めて
私の首元に顔を(うず)めた。

心臓がドキドキバクバクとうるさい!!
全身の血が沸騰(ふっとう)しそうな感覚がある。




『い、今のは比喩(ひゆ)で!本当には死なないから!!』


「Aが死んだら、僕も死ぬ」


『だから、死なないって!!ほんとに!!!
ちょっと落ち着いて!離れて!!一旦!!!
妊娠しそうだから!!!産まれるから!!!
責任取ってくれんの!?ねぇ!!!(?)』




お前が1番落ち着け!とでも言われそうな状況だけど、
仕方ないじゃん!!美少年に抱き着かれたら誰でも
こうなりますって。




「責任でも何でも取るよ。うるさいから静かにして」


『私の心臓の音!?うるさいよね!!ほんとに!!
ごめんね!!!!』


「声がうるさい」


『はい』




両手で口を覆った。
よし、これでもううるさいなんて言わせないぞ。




「…後ろからじゃなくて、正面が良い」


『えっ』




無一郎くんは、私を抱きしめる手の力を(ゆる)めた。

…今だ!!!!


私は、無一郎くんから逃げるように自分の部屋に
向かって走り出した。

これ以上くっついてたら、本当に命の危険を感じる!
高血圧とかで死ぬ!私はまだ死にたくない!!



自室に飛び込んだ私は、頭からすっぽり毛布を
被ったのだった。



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ゆうき(プロフ) - 掃除柱…。思わず吹き出してしまった…。 (8月5日 7時) (レス) @page11 id: 2a5fd21c3d (このIDを非表示/違反報告)
- 私のリクエスト書いてくれてありがとうございました!とっても面白くて気絶しそ。海の藻さん大好き! (6月22日 16時) (レス) @page46 id: b3ce70fd66 (このIDを非表示/違反報告)
海の藻さん(プロフ) - 葉色さん» 番外編でしかも割と雑めに書いたのですが、キメ学気に入って貰えて良かったです!!wキメ学ver.の連載…考えておきます!!😂 (6月22日 8時) (レス) id: bb4d90aa54 (このIDを非表示/違反報告)
海の藻さん(プロフ) - 香恋さん» ロスやばいですよね!夜更かしする必要がなくなったけど、やっぱり寂しい…😢知らないところでディスられてる宇髄さん…w冨岡さんだけ置物なのじわじわきますよね😂時透くんがヤキモチ妬くシーンは本編でもちょこちょこ出していこうと思います!♡ (6月22日 8時) (レス) id: bb4d90aa54 (このIDを非表示/違反報告)
葉色(プロフ) - 海の藻さんのキメツ学園最高すぎる…本編も最高すぎるけど!!!!ひとつの作品としてキメ学verが見たいくらいです()癒しをいつもありがとうございます!! (6月21日 21時) (レス) id: 81c68a872a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:海の藻さん | 作成日時:2023年5月26日 0時

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