検索窓
今日:9 hit、昨日:23 hit、合計:48,834 hit

ページ15





悲鳴嶼さんが立ち上がったので、私もつられて
立ち上がる。




『任務ですか?』


「ああ。すまないが、私はこれで失礼する。Aは?」


『私は、もう少しここにいようと思います』


「そうか。ここは辺りが暗くなるのが早いから、
日没の1時間前には下山するように」


『はい!任務、お気を付けて!』




悲鳴嶼さんを見送って、私は再び猫と(たわむ)れる。


…無一郎くんって猫は好きなのかな。
猫好きだったら、今度 一緒にここに来たいな。



┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

「追イカケナクテ良イノ?」


「…銀子がAの心配するなんて、珍しいね」


「違ウワヨ!!誰ガアノ子ノ心配ナンカ!」




私ハネ、貴方ガ心配ナノヨ。

強ガッテイルノ?
…ドウシテソンナニ悲シソウナ顔ヲスルノ?

┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈



猫と戯れていると、突如 " 何か鋭いもの " が私の
こめかみに突き刺さった。


(いや)、正確には突き刺さってはいないけど
それくらいの衝撃があった。




『痛っ!!何!?』




こめかみを抑えながら辺りを見回すと、頭上で

「心配カケサスンジャナイワヨ!!馬鹿女!!!」

と 声がした。




『睫毛鴉!?』




こめかみにあった衝撃は、睫毛鴉の嘴だったようだ。




『なんでここに!?…ていうか、心配って何?
銀子ちゃんって実は私のこと大好きだったんだぁ?』




可愛いとこあんじゃん!…と、ニヤニヤすると
睫毛鴉は翼で私の頭をバシバシと叩いた。


それに驚いた猫たちは一目散にこの場を去って行った。

『あー!待ってー!!』と引き留めようとしたけど
猫の逃げ足めちゃくちゃ速い。




「アンタノ事ナンテ、微塵(ミジン)モ心配シテナイワヨ!!
私ハ、アノ子ガ心配ナノ!!!」


『無一郎くんが?何かあったの?』


「アノ子ガ、トテモ…

(シマッタ。アノ子ガ トテモ悲シソウナ顔ヲシテイタ
ナンテ コノ女二伝エタラ調子乗ル二決マッテルワ…)」


『とても…何?』




睫毛鴉は再び翼で私の頭をバシバシと叩きながら

「ウッサイ!!帰ルワヨ!!!」

と 言った。



・→←弍拾肆 . どうにもできない



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (107 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
1093人がお気に入り
設定タグ:鬼滅の刃 , 時透無一郎
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ゆうき(プロフ) - 掃除柱…。思わず吹き出してしまった…。 (8月5日 7時) (レス) @page11 id: 2a5fd21c3d (このIDを非表示/違反報告)
- 私のリクエスト書いてくれてありがとうございました!とっても面白くて気絶しそ。海の藻さん大好き! (6月22日 16時) (レス) @page46 id: b3ce70fd66 (このIDを非表示/違反報告)
海の藻さん(プロフ) - 葉色さん» 番外編でしかも割と雑めに書いたのですが、キメ学気に入って貰えて良かったです!!wキメ学ver.の連載…考えておきます!!😂 (6月22日 8時) (レス) id: bb4d90aa54 (このIDを非表示/違反報告)
海の藻さん(プロフ) - 香恋さん» ロスやばいですよね!夜更かしする必要がなくなったけど、やっぱり寂しい…😢知らないところでディスられてる宇髄さん…w冨岡さんだけ置物なのじわじわきますよね😂時透くんがヤキモチ妬くシーンは本編でもちょこちょこ出していこうと思います!♡ (6月22日 8時) (レス) id: bb4d90aa54 (このIDを非表示/違反報告)
葉色(プロフ) - 海の藻さんのキメツ学園最高すぎる…本編も最高すぎるけど!!!!ひとつの作品としてキメ学verが見たいくらいです()癒しをいつもありがとうございます!! (6月21日 21時) (レス) id: 81c68a872a (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:海の藻さん | 作成日時:2023年5月26日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。