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悲鳴嶼さんが立ち上がったので、私もつられて
立ち上がる。
『任務ですか?』
「ああ。すまないが、私はこれで失礼する。Aは?」
『私は、もう少しここにいようと思います』
「そうか。ここは辺りが暗くなるのが早いから、
日没の1時間前には下山するように」
『はい!任務、お気を付けて!』
悲鳴嶼さんを見送って、私は再び猫と
…無一郎くんって猫は好きなのかな。
猫好きだったら、今度 一緒にここに来たいな。
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「追イカケナクテ良イノ?」
「…銀子がAの心配するなんて、珍しいね」
「違ウワヨ!!誰ガアノ子ノ心配ナンカ!」
私ハネ、貴方ガ心配ナノヨ。
強ガッテイルノ?
…ドウシテソンナニ悲シソウナ顔ヲスルノ?
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猫と戯れていると、突如 " 何か鋭いもの " が私の
こめかみに突き刺さった。
それくらいの衝撃があった。
『痛っ!!何!?』
こめかみを抑えながら辺りを見回すと、頭上で
「心配カケサスンジャナイワヨ!!馬鹿女!!!」
と 声がした。
『睫毛鴉!?』
こめかみにあった衝撃は、睫毛鴉の嘴だったようだ。
『なんでここに!?…ていうか、心配って何?
銀子ちゃんって実は私のこと大好きだったんだぁ?』
可愛いとこあんじゃん!…と、ニヤニヤすると
睫毛鴉は翼で私の頭をバシバシと叩いた。
それに驚いた猫たちは一目散にこの場を去って行った。
『あー!待ってー!!』と引き留めようとしたけど
猫の逃げ足めちゃくちゃ速い。
「アンタノ事ナンテ、
私ハ、アノ子ガ心配ナノ!!!」
『無一郎くんが?何かあったの?』
「アノ子ガ、トテモ…
(シマッタ。アノ子ガ トテモ悲シソウナ顔ヲシテイタ
ナンテ コノ女二伝エタラ調子乗ル二決マッテルワ…)」
『とても…何?』
睫毛鴉は再び翼で私の頭をバシバシと叩きながら
「ウッサイ!!帰ルワヨ!!!」
と 言った。
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ゆうき(プロフ) - 掃除柱…。思わず吹き出してしまった…。 (8月5日 7時) (レス) @page11 id: 2a5fd21c3d (このIDを非表示/違反報告)
猫 - 私のリクエスト書いてくれてありがとうございました!とっても面白くて気絶しそ。海の藻さん大好き! (6月22日 16時) (レス) @page46 id: b3ce70fd66 (このIDを非表示/違反報告)
海の藻さん(プロフ) - 葉色さん» 番外編でしかも割と雑めに書いたのですが、キメ学気に入って貰えて良かったです!!wキメ学ver.の連載…考えておきます!!😂 (6月22日 8時) (レス) id: bb4d90aa54 (このIDを非表示/違反報告)
海の藻さん(プロフ) - 香恋さん» ロスやばいですよね!夜更かしする必要がなくなったけど、やっぱり寂しい…😢知らないところでディスられてる宇髄さん…w冨岡さんだけ置物なのじわじわきますよね😂時透くんがヤキモチ妬くシーンは本編でもちょこちょこ出していこうと思います!♡ (6月22日 8時) (レス) id: bb4d90aa54 (このIDを非表示/違反報告)
葉色(プロフ) - 海の藻さんのキメツ学園最高すぎる…本編も最高すぎるけど!!!!ひとつの作品としてキメ学verが見たいくらいです()癒しをいつもありがとうございます!! (6月21日 21時) (レス) id: 81c68a872a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:海の藻さん | 作成日時:2023年5月26日 0時