伝 え た い 。(参) 【鬼滅の刃】

・ ページ11

・



台所を磨き続けて早3年___嘘です。
2時間弱。




『よし、綺麗になった！！無一郎くんのように
綺麗になりました！！』


「何言ってんのか分からないんだけど」




うん！私も今 自分が何を言ったのか理解できていません。
無一郎くんのように綺麗になった台所ってなんだ。




『無一郎くん、お手伝いありがとね！お茶でも飲む？』


「いらない」


『そう？じゃ、私は風呂の掃除してくるから』


「え、まだ掃除するの？」


『なんか、台所の掃除してたら私の掃除欲？が
爆発しちゃって。今日はお掃除Dayにすることにしたのさ』


「ふーん」




…と、台所掃除で疲れたのか 死んだ魚みたいな目を
してる無一郎くんを置いて風呂場に来ました。




『おうおうおう……』




床をたわしで軽く擦って、水で流すと
擦った部分だけ面白いほど周りと色が違くなった。

本来の色を取り戻した感じ。


…これは楽しい！




『掃除の呼吸！壱ノ型！！床掃除！！！』




なーんて言いながら、床掃除してると
風呂場の戸がいきなり開いた。




「…掃除の呼吸って何」


『き、聞いてたの！？』




無一郎くんはその場に座ると

「暇だから見てていい？掃除柱のAさん」

と 言った。


掃除柱って何それ。めちゃくちゃダサい。




『見ててもいいけど、別に何も面白くないよ』


「うん」


『お手伝いしてくれてもいいんだよ？』


「水に触ると死ぬから」




やりたくないならやりたくないで良いんだけど、
何なんだそのやる気のない嘘は！！

可愛いから許す。




『じゃあ、ただ見ててもつまらないだろうから
Aちゃんクイズでも出してあげるよ』


「えぇ…。戻ろうかな」




ふっふっふ、Aちゃんクイズに乗り気のようだね←
良いだろう！！




『第1問！私の好きな" 指 "は何でしょう』


「いきなり難問すぎるでしょ。好きな指って何？」


『いいからいいから！何だと思う？』


「…薬指？」


『ちがいまーす。正解は、無一郎くんの指でした〜』




うわぁ〜！めちゃくちゃ睨まれてる！！(震)



・

・→←弐拾参 . お掃除日和

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す