女の子になりたい【西島隆弘】 (ページ15)

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いってらっしゃいページ15

授業が終わり昼休み。
千晃と購買に行ってパンを買って、
屋上に向かう。

千晃｢で？何があったの？｣

期待で満ちた顔。千晃の勘が働いてる。

｢…隆弘に放課後屋上に来てくれって、言われた｣

千晃｢え？えぇ？！？！｣

千晃がされたわけじゃないのに、
千晃の頬は紅潮していた。可愛いーなー…笑笑

｢なっ、何言われるんか分からんくてっ…｣

千晃｢これは告白でしょー笑笑｣

｢わっ、分からんやんか！｣

千晃｢ふふっ笑笑あっ、そろそろ食べないと時間。
次移動教室だよ｣

｢うんっ…｣

そう言って食べだしたパンには、
まるで味がついていないように感じた。

───…隆弘が気になって仕方ない。

すぐにチャイムがなり教室に行く。
午後の授業もあっという間に過ぎ去る。

千晃｢じゃっ、Aなんて言われたか教えてね？｣

｢…分かった｣

千晃｢ふふ笑笑顔真っ赤だよー？
いってらっしゃい｣

｢いってきます…｣

一歩一歩、屋上に向かって私の足は動き出した。