ar side ページ24
「つーかれた!!!まじで足痛いんだけど」
「騒ぐ元気あるなら大丈夫でしょ。体力もやしの俺はもう歩けませーん。」
「いのちゃんって体力ないとか言う割にはシャトルランとか案外走るよね。」
「シャトランじゃんぷ一位の裕翔には言われたくないわ。俺結構本気で歩けないんだけどどうすんの」
「いや、俺の方見たって俺お前のことおんぶできる筋力も体力もないからな?」
結局スマホを持っていた山田にスタッフさんを呼んでもらって車で旅館に戻ることになった。神社から旅館までは車で行けばすぐに着くのだが車内でみんな爆睡していた。勿論俺も寝た。
旅館に着いてしばらくは俺たちがあんまりにも爆睡していたらしく、次に俺が目を覚したのは日が完全に上り切ってからだった。
どうやら俺が最後だったらしく、俺が起きてから色んな人に事情説明で大変だった。
説明を終えて、食事を摂ったらすぐに東京へと戻った。道中、スタッフさんから聞いた地元の人の話ではあそこの地域は人が減っており神社にお参りに行く人が減ったためたまに大人数で行くと神隠しのようなことが起きていたらしい。だから、もしかしたらいのちゃんはその神隠しにあったのかもしれないと言っていたそうだ。
前の俺ならありえない話だなと思ったかもしれないが実際に起こっているとこを見るとこんなことも起こるんだなと思った。
でも、よく夢を見るようになった。いのちゃんが俺らとは違う何かになる夢だ。そんなこと起こりはしないのに。そんな時は決まって気が荒くなり酷く汗をかく。あんな夢は絶対に現実になってほしくない。
その後、何日かの休息を挟んでメンバーで収録した時、いのちゃんがどこか違う気がしたのは気のせいだろうか。
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作者名:悠璃 | 作成日時:2024年1月21日 12時