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「あ‘‘っつ‘‘い‘‘!!」

燦々と照りつける太陽の元で収録することはや数時間。
冠番組の収録のために訪れた地方では季節外れの猛暑が襲っていた。
本来この季節ではありえないようなこの暑さにさらされ続け今まで我慢してきた言葉は自分が思っていたよりも大きく発せられた。

「やめて大ちゃん。それ聞くとさらに暑くなる気がする」
「だって暑いんだもん。」

山田に言われて見て思ったが確かに体感温度が上がった気もする。プラシーボ効果なるものは案外効くのかもしれない。
収録のために訪れたここは山の方であったからか移動時間が長く午前はそれにほとんど費やし、午後から収録が始まったのだがこの暑さの影響か思うように進まず、長引いてしまったいるのが現状であった。スタッフさんたちが作った簡易的な日陰もそれほどの効果を得ることができなかった。正確には効果自体はあるのだがそれほどの広さがなくメンバー全員で入ると互いの体温で涼しさどころではなくなってしまうため意味をなさなくなってしまった。
車の冷房という手も考えたがこの地方ではガソリンスタンドがなく帰りの分を考えると使わないのが適切であるという判断が下ったからだった。無論、体調不良者が出れば冷房は使うこととしている。
そんな状態で数時間であったために冒頭のがなりの効いた「あ‘‘っつ‘‘い‘‘」に戻るわけだ。

そもそも、ここに来て収録が始まった段階でやれ、暑いだの溶けそうだの。絶対日焼けするじゃん。だのとほとんどのメンバーが一度は口にしていた。
つまりは俺は何も悪くないのである。なのになぜか山田に毎回怒られるこの状況。不思議なこともあるものだ。
それからの一時間は遅いような早いような時間の流れであった。
最後の最後までその収録でわちゃわちゃした画を詰め込んで、撤収しようと動いたのが午後4時半過ぎ。陽が傾ききった頃だった。

「ねぇ、ここら辺ちょっと探検してから帰らない?」

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作者名:悠璃 | 作成日時:2024年1月21日 12時

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