今日:15 hit、昨日:3 hit、合計:3,287 hit
小|中|大
ar side ページ12
「え、何突然。なんか音するなと思ってドア開けたら有岡くんに殴られそうになるし。本当に何?」
「殴りかけたのはごめん。ドア叩くつもりだった。」
「それはまぁいいとして。俺になんか用事あったの?」
「急だけどさ。高木って昨日神社から帰ってくる時いのちゃんのことみた?」
「境内にいるときは見たよ?」
「そこじゃなくてさ、階段下って鳥居くぐるまでにいのちゃんが鳥居くぐってるとこみた?」
「あー、それは見てないね。」
「わかったありがとう。」
未だ困惑している高木をよそに踵を返して旅館の出口に向かう。高木もやはり見ていなかったのだ。彼が鳥居をくぐって出るところを。そしてそれは彼がまだあそこにいることを確定させるには十分な証言であた。
自然と早くなる足取りと心臓が自分が焦っていることを痛感させてくる。
あんな場所に長時間。昨日の日没時刻は5時45分頃。俺たちは神社にてその景色を見ているので彼はおそらく8時間くらいはアソコにいることになる。
無論、神社から出れていなければの話だが。
無心で歩くこと数十分。歌を歌っていた子供のいた橋に差し掛かって足を止めた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます
21人がお気に入り
21人がお気に入り
設定タグ:伊野尾慧 , Hey!Say!JUMP
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:悠璃 | 作成日時:2024年1月21日 12時