▽ ページ20
海人side
紫「そうだね、、でも予定はずらせないし…」
「うん、そこも分かってると思う。廉なら」
そう。
いくらみんなと過ごすのが大好き廉くんとはいっても
俺らが心配になっちゃうくらい
超が付くほどいい子で聞き訳がいい廉くんだから。
分かってると思うんだ。
我が儘言っても岸くんは帰ってこないって。
そんな廉が泣いたって事は…
紫「かなり会いたいんだね、岸くんに」
「うん。だって大好きだもん。廉、岸くんの事」
そう、廉にとって岸くんと
一緒にいると居て安心するんだと思う。
岸くんホント凄く優しいから。
なんでも受け止めてくれるんだ。
それにさり気ないフォローもしてくれたり
時には場を和ませたり、笑わせたり。ほんと凄い人だから。
紫「だね笑」
「うん笑」
きっと、俺らに見せないだけで
幼児化したことで、ずっと心や身体には"不安"がいつもあるんだと思う。
ちゃんと戻れるのかな…とか
迷惑かけてるよな…とか。
絶対思ってると思う。
ちびれん本人も気づかないくらい深い深い心の底にある
大人の廉の気持ちが。
だからちびれんも
無意識に紫耀や岸くんを求める事が多いんだろうなと
たまぁにふと思ったりすることもあるんだ。
＊
＊
それから帰ってた、玄さんと神宮寺にも
紫耀と同じように説明をする。
玄「でも珍しいよね」
「え？」
玄「岸くんに甘えたって。あまりなくない？」
その玄さんの言葉で、頭の中の記憶を探してみる、
「確かに。ゼロとは言わないけど、少ないよね」
神「うん、高確率で紫耀だからね、廉の甘えた対象」
紫「えー？結構岸くんにも甘えてるよ？」
何て話すけど
実際少ないと思う。岸くんに甘えてるの。
＊
＊
廉「うわぁぁんっ…涙」
「あ、起きちゃった…」
紫「任して」
「うん…」
そして、廉を何とか寝かせてから
1時間半弱が経過したころ
和室から大きな泣き声が聞こえてきた。
どう声を掛けてあげたらいいのか分からず
すぐに動けなかった俺の肩を
優しくポンッと叩いて
紫耀が任して。そう言ってくれた言葉に
甘えてここは紫耀に任せて
俺、神宮寺、玄さんの3人は
すこーしだけ離れた場所から二人の様子を
見守ってあげる事にした＿＿＿。
＊
＊
それから30分ほど見守ってると
廉も落ち着いてきたのか、泣きやんだ。
けど、ずっとどこか
寂しそうな顔をしてた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 448人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
黒瀬優花(プロフ) - はるきさん» はるきさん、こんにちは。いつもコメント下さりありがとうございます。今回初めて渡辺先生の誕生秘話…というか、名前の由来をお話しさせて頂きました〜笑長く出てほしい方なので、しっかり決めておいた方がいいかなぁと。part8でも変わらずよろしくお願い致します (2022年6月12日 8時) (
レス) id: b90b4ec0c7 (このIDを非表示/違反報告)
はるき - 黒瀬優花さん» 最新話、見ました。お花とか石を集めるちびれんは見てて微笑ましかったです。渡辺先生は好きだったアニメのキャラの名字から取ったんですね。サブキャラの設定もちゃんとしててすごいです。渡辺先生にはこれからも期待してます。7章お疲れ様です。8章も頑張って下さい。 (2022年6月12日 7時) (レス) id: 801ad08d69 (このIDを非表示/違反報告)
黒瀬優花(プロフ) - みんさん» みんさん、折り返しのご連絡ありがとうございます。私も記載せず、申し訳ないです。また今度ご縁がありましたら、よろしくお願いします (2022年6月7日 22時) (レス) id: b90b4ec0c7 (このIDを非表示/違反報告)
黒瀬優花(プロフ) - 柳りゅさん» 柳りゅさん、こんばんは。お久しぶりです。リクエスト下さりありがとうございます。お応えさせて頂くまでかなりお時間頂きますが、必ず書かせて頂きますので待っててくださると嬉しいです^^ (2022年6月7日 22時) (レス) id: b90b4ec0c7 (このIDを非表示/違反報告)
みん(プロフ) - お返事ありがとうございます。残念ですが、リクエストは諦めます。すみませんでした。 (2022年6月7日 21時) (レス) id: 213d202e18 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：黒瀬優花
| 作成日時：2022年3月2日 20時
