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海人side
「れん、大丈夫だからね。俺も岸くんもいるから」
廉(こくり)
岸「そうだよ、きっと紫耀も廉がごめんねって言ったら、許してくれると思うよ」
階段を上がって、紫耀の部屋に声が聞こえない所で
止まってずっと不安そうな顔をしてる廉の
背中を優しく摩りながら、岸くんと2人で声を掛ける。
廉「いく、」
「ん、行こう」
暫くして、行くと決めてくれた廉。
その言葉に優しく返事をしてまた足を進めた。
＊
＊
＿＿コンコンコン
紫耀の部屋の前に立って、小さくドアを叩く。
紫「なに、」
「紫耀。廉がお話ししたいことがあるって。聞いてもらえないかな」
紫「…いいよ」
その言葉をしっかりと聞いた後
俺はゆっくりとドアノブに手を掛けてドアを開けた。
紫「話って、」
紫耀の部屋に入ると、廉が岸くんの腕から
スルリと降りてちょこちょこと紫耀の前に向かった廉。
そんな小さな背中を
岸くんと2人、黙って見届ける。
廉「っ…ヒック…」
れん、頑張れ。
大丈夫。ごめんなさいって言ったら
紫耀、許してくれると思うし
そのあとぎゅって抱きしめてくれるよ。
心の中でそう廉に小さなエールを送った。
紫「れん…」
廉「めんしゃいっ……食べ物で、あしょんでっ……っ…めんしゃいっ…うぅぅ…」
廉が紫耀に謝ると、その後
我慢してた涙がプツンと音を立てて切れて
その場に座り込んで泣いてしまった廉。
そんな廉に真っ先に駆け寄ったのは
俺でもなく、岸くんでもなく
紫耀だった＿＿＿＿。
＊
＊
紫「れん、ごめんっ…ごめんなっ…」
廉「っ…！」
紫「怖かったよな。怒って」
その紫耀の言葉に、ぶんぶんと首を振って
否定してるのが少し離れた場所に居る俺らにも分かった。
紫「けど、ちゃんとごめんなさいって出来て偉いね。さすが廉くんだ」
廉「んふふ…涙」
涙は未だに引っ込んでない廉くんだけど
紫耀に褒められて嬉しかったんだろうね。
小さな笑みを零した。
岸「これで一件落着だな」
「良かった良かった」
仲直りが出来たしょうれん。
廉は仲直りが出来た途端、紫耀にべったり。
仕事先から帰ってきた神宮寺と玄さんがびっくりしてた笑
珍しい出来事があった1日だったけど
ちゃんと仲直り出来て良かったね
End.
黒瀬さくらさんリクエスト「喧嘩」編完結です
素敵なリクエストありがとうございます。
次回は作者のお話しを入れさせていただきます
作者。
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黒瀬優花(プロフ) - はるきさん» はるきさん、こんにちは。いつもコメント下さりありがとうございます。今回初めて渡辺先生の誕生秘話…というか、名前の由来をお話しさせて頂きました〜笑長く出てほしい方なので、しっかり決めておいた方がいいかなぁと。part8でも変わらずよろしくお願い致します (2022年6月12日 8時) (
レス) id: b90b4ec0c7 (このIDを非表示/違反報告)
はるき - 黒瀬優花さん» 最新話、見ました。お花とか石を集めるちびれんは見てて微笑ましかったです。渡辺先生は好きだったアニメのキャラの名字から取ったんですね。サブキャラの設定もちゃんとしててすごいです。渡辺先生にはこれからも期待してます。7章お疲れ様です。8章も頑張って下さい。 (2022年6月12日 7時) (レス) id: 801ad08d69 (このIDを非表示/違反報告)
黒瀬優花(プロフ) - みんさん» みんさん、折り返しのご連絡ありがとうございます。私も記載せず、申し訳ないです。また今度ご縁がありましたら、よろしくお願いします (2022年6月7日 22時) (レス) id: b90b4ec0c7 (このIDを非表示/違反報告)
黒瀬優花(プロフ) - 柳りゅさん» 柳りゅさん、こんばんは。お久しぶりです。リクエスト下さりありがとうございます。お応えさせて頂くまでかなりお時間頂きますが、必ず書かせて頂きますので待っててくださると嬉しいです^^ (2022年6月7日 22時) (レス) id: b90b4ec0c7 (このIDを非表示/違反報告)
みん(プロフ) - お返事ありがとうございます。残念ですが、リクエストは諦めます。すみませんでした。 (2022年6月7日 21時) (レス) id: 213d202e18 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒瀬優花
| 作成日時：2022年3月2日 20時
