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紫耀side
岸くんから、今の俺と
廉の身体の状態についての説明があった。
「廉の方が、、」
岸「うん。少しだけ症状が重いみたいで…心臓への負担もあるから、紫耀よりも入院日数が伸びるみたい」
岸くんのその話を聞くと
やっぱり俺の所為だって、実感してしまう。
廉はあぁ言って、俺の頭を撫でてくれたけど
俺がしっかりしていれば
もう少し何か防げたんじゃないかな。って
思わずにはいられないんだ…
「そか、、俺…廉が退院するまで付き添うよ」
岸「え、」
「廉の傍にいてやりたいし。5日経ったら、宿泊許可、先生に貰うし」
海「紫耀、自分のこと責めちゃダメだからね」
「え……」
今まで黙って
俺と岸くんの会話を聞いてた海人が
ゆっくりと、いつもよりも
声のトーンを落としてそう言った。
海「紫耀が付きそってくれるなら、俺らも、もちろん廉も安心すると思う。けど、自分の所為だって責め続けるのはやめてほしい」
「っ、」
海「だって、誰の所為でもないんだから。逆にあんな中、命があるだけ凄い事だと思う」
海人の言う通りだ、
自然の力は時に恐ろしい。
簡単に人の命を奪ってしまう。
けど、今回は
運がいい事に、俺も廉も
岸くん達も生きている。
それだけで凄い事じゃん。
海「だから、廉の傍に居るのはいいけど、責めない事。約束ね」
そう言って、俺の手を掴んで
自分の小指と絡ませる海人。
「うん、分かった。約束する。自分の事責めるのはやめる。やめて、廉のこと傍で支える」
海「それでこそ紫耀だよ!」
そう言って、海人は
いつも通りのテンションに戻った。
*
*
それから、面会時間が終わり
岸くん達が帰る時
廉が起きちゃって、少しだけ愚図ってる
廉「かいちょ、きししゃん、ぐーじ、げんき〜涙」
皆といないと不安になってしまうのか
泣きながらみんなの方へ一生懸命手を伸ばしてる。
海「ごめんね、廉。また明日お見舞い来るから。約束」
廉「っ、ヒック…ほんちょ?」
海「うん、本当だよ。廉の大好きな新幹線持ってくるよ」
廉「あい、、おやしゅみ…涙」
未だ、涙は溢れてるけど
海人が廉の気持ちを少しだけ
落ち着かせてくれて、おやすみという事が出来た。
*
*
廉「ヒック…うぅ〜涙」
「よしよし。大丈夫だからね。しょう居るよ」
廉「しょ…ずっと、おってね?」
「もちろん。もう廉の事離したりしたい」
廉を強く抱きしめて
一緒に布団に横になった
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黒瀬優花(プロフ) - はるきさん» はるきさん、こんにちは。いつもコメント下さりありがとうございます^^今回も「ちびれんくん初めてシリーズ」という事で、ゲーセン編を書かせて頂きました〜。part6もお付き合いくださり、ありがとうございました。part7も変わらずよろしくお願いしますm(__)m (2022年3月2日 9時) (レス) id: b90b4ec0c7 (このIDを非表示/違反報告)
はるき - 黒瀬優花さん» ゲームセンター編見ました。ゲーセンではしゃぐちびれんが可愛かったです。店員さんもわざわざアドバイスくれるだなんてとても優しい方だなあって感じました。ちびれんの寝顔はきっと可愛いくて癒されちゃうって感じですね。6章お疲れ様でした。7章目も頑張って下さい。 (2022年3月2日 7時) (レス) id: 801ad08d69 (このIDを非表示/違反報告)
黒瀬優花(プロフ) - ゆーさん» ゆーさんこんばんは。お返事が遅くなってしまって申し訳ないですm(_ _"m)そして感想コメント下さりありがとうございます(^^)楽しんで読んでくださってとっても嬉しいです。私なりのペースではありますが、これからも頑張って更新していくのでよろしくお願いします♪ (2022年2月24日 20時) (レス) id: b90b4ec0c7 (このIDを非表示/違反報告)
ゆー(プロフ) - リクエスト書いて下さりありがとうございました!とても楽しませてもらいました。これからも更新楽しみにしてます! (2022年2月23日 23時) (レス) @page44 id: 7f03c6c9ab (このIDを非表示/違反報告)
黒瀬優花(プロフ) - れみさん» れみさん、こんばんは。フォローありがとうございます。差し支えなければ、Twitter上でのお名前をお伺いしてもいいでしょうか?確認した後、私の方でコメントは削除させて頂きますが… (2022年2月18日 18時) (レス) id: b90b4ec0c7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:黒瀬優花 | 作成日時:2021年12月23日 21時