ちびれんくん6

▽ ページ43

紫耀side

夕方て前まで、ぐっすりだった廉。


廉「んぅ…ふわぁ…」

「あ、廉おっきしたね」

廉「あい、おあよ…」


俺の膝の上でずっと寝てたんだけど

もぞもぞっと起き始めた。


けど、まだしんどさが残ってるのか

いつもみたいな元気がない廉くん。


「まだしんどいね」

廉(コクン)

「おいで？」


そう言うと、ゆったりと動き始めて

俺の腕の中に納まった廉。


「よしよし。しょお居るからね。しんどかったら服引っ張りったりしていいから教えて？」


そう言うと小さく頷いてくれた。

喋るのもしんどい感じだね、これ。




＊








＊





岸「ただいま〜」

「あ、岸くん。おかえり。廉、岸くん帰ってきたよ」

岸「お、廉！ただいま」

廉「…かーり、」


すんごい小さい声だったけど

「おかえり」と確かに言った廉。


そんな廉の言葉をしっかりと聞きとってくれた岸くん。


岸「ただいま。紫耀とお留守番してくれてありがとな」

廉「んふっ」


岸くんに頭を撫でてもらえて

嬉しそうに小さく笑った廉。


さっき昼寝から起きてからまだ1回も笑顔が見れてなかったから

笑顔が見れて少しだけ安心した。


岸「もしかして廉…」

「うん、ちょっとね。1回発作出ちゃって。ぐったりしちゃったんだ」

岸「まじか、、しんどいね」

廉「んぅ…」


岸くんが帰ってきて、少しだけ

しんどさが軽減されたみたいだけど

やっぱり怠さは抜けきってないみたいで


俺の腕の中から降りれなくて

俺の胸にずっと顔をくっつけて

しんどそうにずっと呼吸を繰り返してる。





＊








＊






それから、海人、玄樹、じんの3人が帰ってきて

みんなすぐに廉の異変に気づいてくれて

駆け寄ってきてくれた。


海「しんどいね」

廉「ん、、っ…」


さすがにしんどそうで

俺らが見ていられなくて、急遽病院に向かった。





＊






＊




黒崎先生に診てもらえて

喘息発作からの怠さと、心臓に負担がかかってしまって

グッタリしてるんじゃないかとの事。


廉「すぅ…すぅ…」


先生の判断で、点滴をしてくれて

点滴をしてから30分が経った頃

廉は眠りに落ちてしまった＿＿＿。




＊





＊


「あの、実はね＿＿＿」


そして廉が寝たタイミングで…

と思っていたことをみんなに話す。


岸「それで…」

「うん。走っちゃてさ。それで喘息が出て、そっからグッタリしちゃってたんだよね」


その事を知ってみんな

一気に暗い表情に変わった＿＿。

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