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紫耀side
「しんどいね」
そう言って、変わらず背中を摩ることしか出来なくて…
自分の無力さに飲み込まれていく。
廉「はぁ…はぁっ…はぁっ」
「苦しいね。俺の部屋行って、酸素すおっか」
その言葉に小さく頷いた廉。
急いで立ち上がって、2階に上がって酸素マスクを廉の顔に当てて
スイッチを入れてあげる。
「ゆっくり、無理ない範囲でいいから深呼吸頑張ろうね〜」
廉「ん、すーっ…はぁー、けほっ、」
「上手上手。ゆっくりでいいからね〜」
廉を褒めながら、また背中を摩ってあげる。
*
*
暫く酸素吸入をしてると、漸く呼吸が楽になったみたいで
少しだけ回復した様子の廉。
廉「しょ…おみじゅ飲みちゃい」
「うん。いいよ。のど乾いたもんね」
廉を抱っこして、酸素を稼働可能のに切り替えて
カラカラと酸素を引きながらリビングに戻る。
「廉、一旦抱っこ紐に入ってもらえる?」
廉「あい!いーよ!」
おんぶ紐が大好きな廉くん。
凄い機嫌が悪い日じゃない限りは
すんなりいいよ。と言って入ってくれるんだよね。
「ありがとう」
抱っこ紐を付けて、廉を入れて
これで安全にマグストローにお水を入れられるね。
*
*
「はい。どーぞ」
マグストローにお水を入れ終わって
ソファーに座って廉に手渡すと
美味しそうにごくごくと飲んでくれる廉。
「美味しい?」
廉「あい!おいちー!」
「ふふ、良かった」
大人の廉の時からそうだけど
基本飲み物は水な廉。
だからその点は助かってるんだよね。
病気してから、糖質を制限しなくちゃいけなくて…
そうすると、必然的にお菓子もそうだけど
ジュースも制限されるわけで…
だからジュース大好き人間とかだと
泣いて暴れちゃう可能性があったから、
その点、お水大好き廉くんで良かったなって
たまにメンバーと話すんだよね笑
それでもやっぱりジュースを飲みたがる廉。
そんな時の為に、岸くんが作ってくれたジュースがあるんだけどね。
*
*
廉「もう、ナイナイ」
「うん。よく飲めました」
廉「んふっ」
飲み物を飲むために酸素マスクを外してたから
素早く付けてあげて
段々回復してきた…とはいえ
まだ怠さが残るのか、ボフンと俺の胸に身体を預けてきた。
廉「しょ、しゅまほ…」
「ん?動画見たいの?」
廉「ん、め?」
「いーよ」
最近は、テレビも好きだけど
動画配信サイトも好きなんだよね。
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黒瀬優花(プロフ) - はるきさん» はるきさん、こんにちは。いつもコメント下さりありがとうございます^^今回も「ちびれんくん初めてシリーズ」という事で、ゲーセン編を書かせて頂きました〜。part6もお付き合いくださり、ありがとうございました。part7も変わらずよろしくお願いしますm(__)m (2022年3月2日 9時) (レス) id: b90b4ec0c7 (このIDを非表示/違反報告)
はるき - 黒瀬優花さん» ゲームセンター編見ました。ゲーセンではしゃぐちびれんが可愛かったです。店員さんもわざわざアドバイスくれるだなんてとても優しい方だなあって感じました。ちびれんの寝顔はきっと可愛いくて癒されちゃうって感じですね。6章お疲れ様でした。7章目も頑張って下さい。 (2022年3月2日 7時) (レス) id: 801ad08d69 (このIDを非表示/違反報告)
黒瀬優花(プロフ) - ゆーさん» ゆーさんこんばんは。お返事が遅くなってしまって申し訳ないですm(_ _"m)そして感想コメント下さりありがとうございます(^^)楽しんで読んでくださってとっても嬉しいです。私なりのペースではありますが、これからも頑張って更新していくのでよろしくお願いします♪ (2022年2月24日 20時) (レス) id: b90b4ec0c7 (このIDを非表示/違反報告)
ゆー(プロフ) - リクエスト書いて下さりありがとうございました!とても楽しませてもらいました。これからも更新楽しみにしてます! (2022年2月23日 23時) (レス) @page44 id: 7f03c6c9ab (このIDを非表示/違反報告)
黒瀬優花(プロフ) - れみさん» れみさん、こんばんは。フォローありがとうございます。差し支えなければ、Twitter上でのお名前をお伺いしてもいいでしょうか?確認した後、私の方でコメントは削除させて頂きますが… (2022年2月18日 18時) (レス) id: b90b4ec0c7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:黒瀬優花 | 作成日時:2021年12月23日 21時