ちびれんくん6

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紫耀side

それから暫くして

廉の喘息発作が落ち着いた。


廉「けほ、けほ…」

「しんどいね、お水飲んでみよっか」


発作は落ち着いたけど

怠さと咳がまだ残ってて


俺の胸に顔を預けるようにして

しんどそうに呼吸をしてる廉の背中を摩る。


マグストローにお水を入れて

廉に手渡すと、ゆっくりと

マグストローを受け取って、チュウチュウと飲み始めた。


廉「んっ、こほっ…けほっ」

「しんどいね、大丈夫だからね」


水を飲む途中でも、咳き込んでて

上手く飲めない廉。


いつも零すけど

今日はそれ以上に零してる


タオルで拭いてあげながら

廉が飲むのを見届けてると

もう飲むのも限界なのか、俺にマグストローを渡してきた。



「もう要らない？」

廉(コクン)

「よく飲めました」


飲み終わった頃には

すっかり咳は落ち着いてて

でもまだ息苦しさがあるみたいで

家に置いてある酸素マスクを手に取って

口元に当てて少し強めに設定する。




＊







＊



廉「ふぅ…すぅ…すぅ…」

「おやすみ、廉」


酸素を当てて20分後

呼吸が漸く楽になったのか、あっという間に眠ってしまった。



＊






＊




眠ったのを確認して、そっとベットに寝かせて

俺も隣に身を沈めた。



廉「しょー？おっきよー」

「んんっ…もぉ、朝ぁ…」

廉「あい！えっちょ…ん、7時だよ？」

「うわ、もうそんな時間。遅くなっちゃったね」


何て言いながら

身体を起こすと廉が飛びついてきた。


廉「おはよ」

「ん、おはよ。苦しいとか痛いとかない？大丈夫？」

廉「へーきやで？」

「なら良かった。お熱測らせてね」

廉「いーよ！」


俺の膝の上にちょこんと座り

大人しく計温させてくれる廉。



＊






＊




暫く待ってるとピピピッと音が鳴って

廉の脇からそっと取り出すと

35.5℃と平熱でほっと一安心。


「お熱もないね」

廉「やっちゃ！」


熱が無い事がよっぽど嬉しかったみたいで

すんごくいい笑顔を朝から見せてくれる。


「良かったね」

廉「あい！これで、今日紫耀とあしょべる？」

「うん。沢山遊ぼうね」

廉「あい！」


それから廉を抱っこして

リビングに降りればいい匂いがしてきた。


海「あ、おはよ〜」

「おはよう。ほら廉、おはようは？」

廉「あーよ！」

海「ふふ、おはよう」


とりあえず廉を

安全柵の中に入れて、俺は朝の身支度を済ませる事に。




＊




＊




身支度を済ませて

廉を抱っこして朝食を食べ始めた

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