ちびれんくん4

お菓子作り ページ45

紫耀side

廉「うわぁ、美味しそ〜」

「綺麗だね〜」

海「お菓子の宝石って呼ばれてるらしいよ〜」

岸「すっげ！！高そう〜」

玄「ほんと綺麗」

神「美味しそうだね」


あ…どうも

平野です。


今日は、久しぶりにメンバー揃ってのオフ。

そして、生憎の雨。という事で

メンバー全員、テレビの前に釘付け状態です。笑


今見てるのは、"琥珀糖"と呼ばれる

和菓子を作るテレビ。


廉がリモコンをポチポチ押してて

たまたまついたって言うのが正しいかな。笑


最近の廉のマイブームなんだよね。

テレビのリモコンとかを

ポチポチ押すの。


なんか音と触ってる感じが好きなんだって。


まぁそれは一旦置いておいて〜…。


廉「食べてみちゃいなぁ…」


テレビに映る綺麗な

琥珀糖に釘付けな廉くん。


「食べてみたい？」

廉「あい！けど、、」


最後の声がすごく悲しそうで

心配になって顔を覗き込むと


今にも泣き出しそうな顔をしてた。


「どした？どっかしんどい？」


クルッと廉をひと回転させて

背中を摩りながら聞いてみる。


廉「ちゃう…しんどくないっ、」

「違った？じゃあ、どうしたかな？」


しんどくないと聞いて一安心。

だけど、ならなんでそんな悲しい顔してるの？




・



他のメンバーは俺と廉とのやり取りを

黙って優しい顔で見守っててくれてる。


ゆっくり、廉からお話ししてくれるのを待ってると…


廉「れん、甘いのめ」


その一言だけで分かった。

れんは普通の2歳の子じゃない。


大人の廉が小さくなったわけだから

分かってるところは分かってるし

覚えてない所は覚えてないっていう感じ。


ちゃんとは分かってなくても

俺らがなるべく甘いものを控えてたり

甘くないお菓子を食べさせたりしてて


勘の良い廉なら気づいてるはずだ。

自分は甘いもの食べたらダメなんだって。


「れん…」

廉「やから、、今のはわしゅれて？」

「「え…」」


廉の泣きそうな顔をぐっと堪えて

ニコッと笑う廉に、俺が泣きそうになる。


廉「違うテレビにしゅる〜」


そう言って、いつも通りを装って

リモコンをポチポチしてる廉。



＊



きっとそんな廉を見て

俺ら全員、同じ事を思ってるはず。


なんとしてでも、廉に琥珀糖を食べさせたいって。



＊




そして、廉が眠った頃

俺らは下に集まって緊急会議


勿論、議題はどうやったら

廉でも食べれる琥珀糖を作れるかって事について。

▼→←▽

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す