ちびれんくん2

▼ ページ44

海人side

廉「ふふ、たくしゃん出来たね〜」

「そうだね、いっぱいできたね！」


気づけば、沢山飛行機や電車の形をした

クッキーが出来ていて…


廉も嬉しそうに眺めてる。


廉「写真とりゅ？」

「この状態でも1回撮っておこうか」

廉「あい！」


焼く前にも撮っておこう。

そう思って、スマホのカメラを起動させて

上から全体が映るように写真を撮った。


廉「できちゃ？」

「うん、ほら。良い感じでしょ？」

廉「あい！かいちょ、写真撮りゅの上手いね〜」

「ほんと？ありがと」


小さくなってから、なんかちびれん素直なんだよね笑

こんなの大人の廉が聞いたら「なんやねんそれ」って

怒ると思うけど笑


でも、それは本当に思うんだ。

それに、小さい子ならではの観点っていうか…


想像力も持ち合わせてるから

俺らもあっと驚かされることも多いんだよね。


紫「じゃあ、電子レンジの中に入れて焼こっか」

廉「あい！一緒、やりちゃい！」

紫「いーよ。でも熱いから廉はこれ付けてね？」

廉「ん！」


廉と紫耀が協力して、クッキーを予め予熱しておいた

オーブンの中に入れてくれて…


廉「んふふ、楽しみだねぇ」

紫「そうだね」

「美味しくなぁれって魔法掛けてみ？」

廉「あい！おいちくなーれ！」


可愛い〜笑


神「おまじないかけたの？」

廉「あい！おいちくなる魔法！」

玄「ふふ」


なんかちびれんの周りだけ暖かくて和む空気が出てる


なんて思いつつ、俺は少し離れたところから

みんなの自然体の笑顔をカメラに収めることに。


ちびれんになっちゃってるから、この可愛さを

ファンの子達に見せられないのは少し残念だけど


でもカメラに収めておきたくて…

いつちびれんが廉に戻るかは俺らも


もちろん廉本人だって分からない。

分からないからこそ、この時間を大切にしたいって思うんだ。


ちびれんから笑顔を奪いたくないなって。

廉が楽しそうだったり、嬉しそうだったら俺らも嬉しいし。


それに…

今の廉は、きっとこの小さな体で沢山の事を

抱えてるんじゃないかなって思うんだ。


体だって、前よりしんどくなることも増えてるし

昔、患ってた病気が幼児化したことによって

再発しちゃってるし、、


だから、俺らに出来る事は

廉の日常を守ってあげる。それだけなんだ＿＿。


廉「かいー！」

「え？」

廉「ぼーとしてちゃめぇよ？しんどい？」

「ん−ん、しんどくないよ」


頭の中で語ってたら廉に心配かけちゃった

▼→←▼

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す