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神宮寺side
途中まではいい子で、体を拭かせてくれて
下着も履いて、足のギブスは少しだけ嫌がってたけど
付けさせてくれて、じゃあ肩を…と思ったら
ビュン!と風のごとく…ではないけど
足を怪我してるとは思えない速さで
俺の腕からすり抜けて行ってしまった。
紫「とにかく追いかけよ!」
「うん。そうだね!」
意外にも冷静だったのは紫耀で…
紫耀の言葉にはじかれるように俺も
洗面所を飛び出して、廉を追いかけた。
*
紫「廉、痛いでしょ?」
そして廉は意外と近くに居て…
肩を抑えてシクシク泣きながらうずくまってた。
そして紫耀は怒りもせず、責めもせず
そう言って優しく廉を抱きしめてる。
廉「ヒック…これややもん…」
「うん、嫌だね」
俺も、紫耀と同じように廉と同じ目線になって
廉に寄り添ってあげる事に…
廉「ふぇぇ…ややの…」
「うわっ、廉!」
そして、突然ちびれんが暴れちゃって…
今居るのが、少しだけ狭い廊下に居るもんだから
ちびれんは痛めてる方の肩をぶつけちゃって、更に泣きだした。
紫「痛いな、ごめんな。よしよし」
またまた紫耀は冷静で、でも今度は
立ってちびれんを抱っこしてあげてあやしてあげてる
紫「じん、ギブス持ってきてくれない?」
「うん、いいよ」
廉には聞こえないように小さめな声で
俺にそう頼んできた紫耀。
俺も廉に聞こえない程度の大きさで
こっそりと洗面所に戻ってギブスを片手に
紫耀とちびれんの元に戻った。
「はい、紫耀」
紫「お、ありがと」
たった数秒、離れただけなのに
紫耀はちびれんを落ち着かせていた。
廉「ふぇ…んん−」
紫「嫌だね。でもね、廉。これしないと、更にいたいたいになっちゃうの」
廉「やぁ…涙」
紫「うん。やでしょ?だから、これ嫌いかも知れないけど付けよ?」
そして、紫耀は上手くちびれんを
納得させてくれてて…
やっぱしょうれんって凄いなって。
今、この短時間だけなのに思い知らされた。
*
「お、偉いね〜」
廉「んぅ…」
そして、納得して付けたはいいものの
やっぱり拘束感があって気にくわないのか
かなり機嫌が悪い…笑
紫「ほら廉。頑張ったご褒美」
廉「っ!ええの!」
「ふふ、良かったね」
紫耀が、ちびれんを俺の膝の上に座らせて
キッチンに向かったな〜と思ったら
この前岸くんが作ってくれた
廉専用のアイスを持ってきてくれて…
廉もそれには思わず笑顔が零れてた。
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黒瀬優花(プロフ) - 由夏さん» 由夏さん、こんにちは。お返事が遅くなってしまいすいません。そして、ちびれんくんとぶつかった男性に関しては、特に深く考えていないので、読者様の想像にお任せ。という形にさせて頂きたいです。これからも読んでくださると嬉しいです^^ (2021年6月18日 15時) (レス) id: b90b4ec0c7 (このIDを非表示/違反報告)
由夏 - ちびれんくん2の21ページです。 (2021年6月17日 14時) (レス) id: 233a7fa478 (このIDを非表示/違反報告)
由夏 - ちびれんくん21ページで廉くんとぶつかった男性が誰か良いかアンケートとって欲しいです。また、廉くんと会わせて欲しいです。 (2021年6月17日 14時) (レス) id: 233a7fa478 (このIDを非表示/違反報告)
ゆっぴー - 大丈夫です。黒瀬さんのペースでおねがいします。 (2021年5月9日 11時) (レス) id: 233a7fa478 (このIDを非表示/違反報告)
黒瀬優花(プロフ) - 黒瀬 さくらさん» こんにちは。はい、その時は小説内でお知らせしますので是非、リクエスト下さい笑 (2021年4月25日 12時) (レス) id: b90b4ec0c7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:黒瀬優花 | 作成日時:2021年3月15日 16時