ちびれんくん2

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紫耀side

「ふぅ…なんか疲れたぁ〜」

神「お疲れ様。いつもと違う所為か疲れるよね」

「うん。でも一番疲れてしんどいのは、ちびれん本人だよね…」

神「うん…だね」


それはどんな時でも、自分がしんどくても常に思ってる。

小さくなった。それだけでかなりしんどいはずだし

辛いことが多いはずなのに


廉はそんな素振り一切見せず、いつも笑顔で

俺らの名前を呼んで、廉なりの優しさ・温かさで

俺らをほっこりさせてくれてる。


だから、今だってしんどいはずなんだ。

熱もあるし、ギブスって圧迫感があるから

余計に機嫌が悪いんだよね…。


「でも、俺廉を守るって。何があっても支えるって決めたから」

神「うん。それは俺も同じだから」


じんとそんな話をしてたら、あっという間に20分が

経っていたらしく、流石にほったらかし過ぎたな。


という雰囲気が俺とじんの間に流れて

自然と休憩は終わって、和室に戻った。


すると、俺らの目に衝撃の光景が広がってた


「「廉！！」」

廉「ふぇぇ…たいたいぃ…ヒック…」

「え、ちょ…どうゆうこと！？」

神「分かんない。けど、とにかく病院！病院連れてこ！」

「うん…！」


俺らが見た光景というのは

廉が肩と足の固定してたギブスを取ってしまったこと。


そんな小さな力で外れるもんなのか？

と思って見てみると、近くにハサミが転がってるのが見えた。


これをうまく使って…


「ごめんね、廉。俺らがほったらかしにしちゃったから。嫌だったね。ごめんね」


寝てるから大丈夫。だなんて安易な考えて

廉の傍から離れてしまったことを後悔した。



＊



「じん、ちょっと行ってくるわ！」

神「うん。お願い」


じんの運転で、病院に着いて俺は泣いてる廉を

優しく抱きしめて病院の中に入って行った。


「あの、電話してた永瀬です！」

受付「永瀬さんですね。3番のお部屋で渡辺先生がお待ちです」


じんが事前に電話を入れてくれてたおかげで

すぐに対応してくれる事になった。


先「廉くん、大丈夫だからね〜。うん、外れてるとか悪化してる感じはないね。良かった」


そう先生が言ってくれて、少しだけ安心した。


先「ちょーっとごめんね〜」

廉「ふぇぇ…やぁ！これ、嫌い〜」


先生が固定してくれてる間、廉は腕の中で

わんわん泣いて、付けるなと主張してる



＊


先「はい、これで大丈夫でしょう」


それから処置も終わって、先生から軽く

説明を受けて車に戻った。

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