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紫耀side
神「荷物は俺らが運び入れるから、紫耀は廉の事頼める?」
「ありがと」
じんの言葉に甘えて、俺は廉を抱きかかえて
急いで家の中に入って、和室に敷いてある布団に
廉をそっと寝かせて、救急箱を取り出した。
「廉、もう大丈夫だからね。お口開けれるかなー?」
苦しくて開けれない。それは廉の本音だと思う。
だけど、廉は苦しくても痛くても…文句も我が儘も言わず
いつもお薬を飲んでくれるんだ。
廉「んぁ…」
「ありがと。ごっくん出来る?」
俺がそう聞くと、小さく頷いてくれて
眉間にシワを寄せながら、お薬を飲み込んでくれた。
「偉いね。次はもくもくさん吸おっか」
廉「んぅ…あい、」
少しだけ機嫌が悪いけど、そこまで嫌々せずに
喘息の発作を抑えるための吸入まで出来た。
まさか、この時廉が痛い思いをしてたなんて
俺は発作の方に気を取られててすぐに気づいてやれなかったんだ___。
*
「そうそう、上手だよ〜」
廉「けほっ、ひゅ…ごほっ、」
発作と咳に邪魔されつつも上手に薬を
吸ってくれてる廉の背中を摩りながら声を掛ける。
岸「どう?落ち着いてきたか?」
「あ、岸くん。うん、だいぶ…」
吸入を始めて、10分が経った頃
岸くんが和室に顔を出した。
心臓の方の薬は効きはじめてるみたいで
痛がってる様子もなくて、後はほんと咳だけって感じ。
廉「けほっ、すー…けほけほ、」
神「厄介な咳だね〜、落ち着いたらスポドリのもっか」
「だね」
気づけばみんな廉の傍に居てくれて
廉を見守ってくれてる
廉「ないない…涙」
「んー?後もう少しだよ〜?」
廉「んっ…涙」
もくもくさんが段々嫌になってきてるみたいで
涙目になりながら、俺の手を押し退けようとする廉。
海「ほら、廉。このランプさんが消えたらおしまいだからね?」
廉(コクン)
海人が上手い事言いくるめてくれて
廉もゴールが分かって安心したのか、俺の手を
押し退ける事は無くなった。
玄「あと、落ち着いたらお風呂入らなきゃだね」
「うん。かなり泥んこまみれだもんね」
俺らを探してくれてた時に転んじゃったらしい廉。
お洋服が土や泥で汚れちゃってる
岸「綺麗にしてやるからな」
廉「ん、」
*
廉「おわっちゃ…涙」
「うん、お終い。よく頑張った!」
それから2分くらいで終わった吸入
最後、涙目だったけど、終わって少し嬉しそう
じんからスポドリを貰って、安定に零しながら飲んでます
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黒瀬優花(プロフ) - 由夏さん» 由夏さん、こんにちは。お返事が遅くなってしまいすいません。そして、ちびれんくんとぶつかった男性に関しては、特に深く考えていないので、読者様の想像にお任せ。という形にさせて頂きたいです。これからも読んでくださると嬉しいです^^ (2021年6月18日 15時) (レス) id: b90b4ec0c7 (このIDを非表示/違反報告)
由夏 - ちびれんくん2の21ページです。 (2021年6月17日 14時) (レス) id: 233a7fa478 (このIDを非表示/違反報告)
由夏 - ちびれんくん21ページで廉くんとぶつかった男性が誰か良いかアンケートとって欲しいです。また、廉くんと会わせて欲しいです。 (2021年6月17日 14時) (レス) id: 233a7fa478 (このIDを非表示/違反報告)
ゆっぴー - 大丈夫です。黒瀬さんのペースでおねがいします。 (2021年5月9日 11時) (レス) id: 233a7fa478 (このIDを非表示/違反報告)
黒瀬優花(プロフ) - 黒瀬 さくらさん» こんにちは。はい、その時は小説内でお知らせしますので是非、リクエスト下さい笑 (2021年4月25日 12時) (レス) id: b90b4ec0c7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:黒瀬優花 | 作成日時:2021年3月15日 16時