ちびれんくん

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紫耀side

みんなでスキーに行く支度をしてる間

廉は最近、うちに出来た柵内で遊ばせてる。


小さい子がどっかに行かないように

っていうので使うような柵を…


リビングの窓際の所とか、あとキッチンとか

階段の下の所とか…


とにかく危なさそうな場所に付けて

ちびれんがどっかに行かないようになってるんだ。


「廉、いい子でここで遊んでてね？」

廉「あい！」


うん、元気でいいお返事です。笑


＊


海「スキー板とかはあっちでレンタルできるよね？」

神「うん、うちから持ってくのは防寒とか…後はちびれんのごはんかな」

岸「おけ！今朝作ったからそれ弁当箱に詰めてくわ！」


そう、廉が心臓に病気を抱えてることが分かって以来

廉の食事は制限されている。


糖分や塩分の多いものは控えるようにと言われて

岸くんが頑張って勉強してくれたおかげで


皆とは少し違うご飯だけど、安心して食べれてるし

廉も"美味し-！"そう言って毎食食べてくれてる。


＊


みんなで必要な物とかを確認しながら

大きめのカバンに詰めながら、岸くんと俺で

車の荷台に詰めていく。


岸「これで全部？」

「うん、ちびれんのおもちゃも積んであるし…着替えもあるし…多分、大丈夫」

岸「なら良かった！まぁダメだったら途中で買うか」

「だね」


漸く荷物を全て車に積み終わって…

家に戻るとちびれんがウトウト…


「え、ちょ、れーん？寝ちゃダメよ？」

廉「んぅー」

神「あ、今酔い止め飲ませたんだけどさ、そしたら副作用で眠くなっちゃったみたいで…」

「あぁ、そういう事。廉ごめんね、寝ていいよ〜」


そう言って抱っこして背中をトントンしてあげると

コテンと夢の世界に遊びに行ってしまった廉。


＊


そんなに車に酔っちゃう体質ではないんだけど

先生に車に酔うのも体に負担かかるから

1時間以上乗り物で移動する時は酔い止めを

服用してくださいと言われてるんだよね。


そしてその酔い止めは眠くなりやすくて…

飲んで10分も経たないうちに眠っちゃうんだ。


＊


神「よし、シートベルトした？」

「「うん、ばっちり！」」


じんの運転の元

少し田舎にある、スキー場へと向かいます。


車が走り出して、2時間近く経った頃…


廉「んぅ…ふわぁっ…」

「あ、廉起きた。おはよ」

廉「あーよ」


寝起きだからか、若干機嫌が悪い。笑

そこは大人の廉と変わらないのね。


廉に水分補給をさせつつ

乗ってる事数分、目的地に着いたみたいです

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