ちびれんくん

▽ ページ28

紫耀side

それからじんと玄樹も起きてきて

いつもご飯食べてる時に座ってる椅子に

廉が居ない事にびっくりしつつも


海人が2人に説明すれば、納得してくれて…


神「紫耀の膝の上良かったね〜」


と頭を撫でてくれて、廉も

まんざらでもない様子で笑ってる。


廉「あい、しょ…あーんちて？」

「あーんしてほしいの？いいよ〜」


またまたこれも、珍しい行動に

驚きつつも、まぁそんな日もあるか。

なんてそう思って、自分も食べつつ

廉にも食べさせてあげる。


海「廉、美味しいー？」

廉「ん？あい！おいちー！」


海人の問いかけに、応えてる声は

さっきよりかは機嫌がいい事を俺らに

教えてくれてるようだった。


ホントに、なんか俺にべったりだな…笑

なんて思いながらも、廉にあーんしてあげる


廉「も…ぽんぽん、いっぱいなっちゃ！」

「お腹いっぱい？…うん、いいよ。その時はなんて言うんだっけ？」

廉「ごちしょーしゃまでした！」

「はい、よく言えました」


そう言って頭を撫でてあげて、俺はちびれんが

少し残したごはんと、自分の朝ごはんを食べた。


＊


廉「んんぅー…」


俺が食べ終わって少しして、俺のお腹に顔をぐりぐり

しながら唸ってるちびれんくん。


「どうしたー？」

廉「しょー、きょ、お仕事ないない？」

「うん、今日お仕事はお休みだから、お家に居るよ？」


そう教えてあげれば、ぱぁっとお花が咲いたような

笑顔になって…


廉「やっちゃ！いっしょ、あそぼ…！」

「うん、いいよ。けど、その前に歯磨きさんしなきゃね」

廉「あい！しゃかしゃか〜！」


俺と遊びたい！と目をキラキラさせてる廉。

そんな顔が可愛いなぁとか思いながらも


歯磨きはしないとね。虫歯さんになったら可哀想だから。

と思って、ちびれんを歩かせようとしたんだけど…


廉「しょー、こー！」

「えー？抱っこ？」

廉「あい！だっこぉー！」


膝から降ろして、すぐに俺の方にクルっと

体を回転させて、抱っこをせがんできた。


「もー仕方ないなぁ」


何て言いながらも、抱っこしちゃう俺。笑

甘いのかな、笑なんて思いながらも抱っこして

洗面所に向かって、廉の歯ブラシを取って


まず最初は自分で磨いてもらって、その後に

仕上げをするって言うのが俺らの中の決まり事。


「はい、廉、どーぞ。しゃかしゃかしてみ？」

廉「あい！」


お、歯磨きは自分でしてくれるのね。

廉を見つつ、自分も歯磨きをした。

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