知る権利 ページ44
七海side
「五条さん。お話があります。」
翌日、任務のなかった私は五条さんの元へ訪れていた。
タイミングがよく、その場には禪院さんや虎杖君たちもいた。
でもAさんはいないみたいだ。
そのほうが都合がいい。
今回は彼女のプライベートな事情を聞く為に、訪れたのだから。
「どした?七海」
「……Aさんについて、私たちになにか話すべきことがあるのではないですか?」
「……え?」
五条さんは、明らかに動揺していた。
それは虎杖君たちも同じようだった。
「…話すことって何?別にないけど」
「とぼけないでください。彼女が、Aさんが、あのような以前とは真逆の人格になっている理由についてご存知なのでは?」
「っ、そうなの!?ちょっと五条!」
「……五条先生、ほんとですか?」
「オイ悟」
「つな!」
「…本来であれば、人の事情について本人の承諾無しに聞くことはよくありませんが、今回ばかりは私たちにも知る権利があるのではないですか?原因を知れば、彼女を助けることができるかも知れない。」
「そうよ!その通りだわ!Aさん、ずっと暗い表情をしてるんだもの!私も何かしてあげたいのよ!」
「しゃけ!つなまよ!」
学生たちにも詰め寄られて、五条さんは渋々と言った感じに話し出した。
「………みんなも薄々気づいてると思うけど、……Aはさ、親からすごい虐待を受けてたんだよね」
五条さんの声は、これでもかというくらい深く沈んでいた。
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シシマチ(プロフ) - さざんかさん» コメントありがとうございます。楽しんで読んでくださって、とてもうれしいです。更新頑張ります! (2021年6月14日 21時) (レス) id: 6141eb3956 (このIDを非表示/違反報告)
さざんか(プロフ) - わー!!気になるところで止まってらっしゃる;;更新お疲れ様です!めちゃ楽しませてもらってます!!続きも楽しみにしています! (2021年6月14日 1時) (レス) id: 20c7caba78 (このIDを非表示/違反報告)
シシマチ(プロフ) - 43yomi1さん» コメントありがとうございます!そう言っていただけて嬉しい限りです。更新頑張ります! (2021年6月11日 17時) (レス) id: 6141eb3956 (このIDを非表示/違反報告)
43yomi1(プロフ) - 初めまして!シシマチ様の小説とっても素敵で、思わず惹き込まれてしまいました…!更新楽しみにしてます…!!!!! (2021年6月10日 15時) (レス) id: d2940ba0c0 (このIDを非表示/違反報告)
シシマチ(プロフ) - 小手鞠さん» コメントありがとうございます!更新頑張りますね(^^) (2021年6月10日 0時) (レス) id: 5733ebb1d6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:シシマチ | 作成日時:2021年6月3日 21時