僕のせいだね。 ページ35
五条side
「……納得いかないけど、仕方ない。パンダはできるだけAについてやって。」
「いいけどさ、任務はどうすんだよ」
「パンダの分の任務は僕らでわけっこね。それでいいでしょ、みんな？」
「「「「「「了解」」」」」」
と、いいつつ、翌日の朝からパンダは任務に行くことになった。
渋谷での事件のせいで、未だに忙しい。
1年ズも2年ズも、僕も七海もみんな任務が入ってしまって、誰も替われなかった。
だから、僕は秒で任務を終わらせて、Aの元へ行った。
時刻は現在午後12時。
お昼の時間だ。
僕は、昼食片手に、Aの部屋をノックした。
昨日は、医務室にいたが、「自分の部屋の方が落ち着くだろう」ってことで、自室に移った。
「…A…、五条先生だよ〜。いるよね？はいるよ」
そう声をかけて、扉を開ける。
でも、ベッドは間抜けの殻だった。
「……A？」
僕は昼食をテーブルに置いて、Aを探す。
まさか、外に出た？
そう考えたが、杞憂だった。
タンスの横の隙間で、毛布にくるまってうずくまっているAを見つけた。
「……A…。そんなところにいないでこっちにおいでよ」
そう言って手を伸ばすけれど、Aは怯えた表情のまま、固まっていた。
「…ごめんね、A。僕のせいだよね…」
最強だと言っておきながら、このザマだ。
大事な人のひとりも守れない。
「お昼ご飯、置いておくから食べてね。…また、夜に来るよ」
そう言って僕は、空になった朝食のトレーを持って部屋を出た。
ちゃんと、ご飯食べてくれるよね？
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シシマチ(プロフ) - さざんかさん» コメントありがとうございます。楽しんで読んでくださって、とてもうれしいです。更新頑張ります！ (2021年6月14日 21時) (
レス) id: 6141eb3956 (このIDを非表示/違反報告)
さざんか(プロフ) - わー！！気になるところで止まってらっしゃる；；更新お疲れ様です！めちゃ楽しませてもらってます！！続きも楽しみにしています！ (2021年6月14日 1時) (レス) id: 20c7caba78 (このIDを非表示/違反報告)
シシマチ(プロフ) - 43yomi1さん» コメントありがとうございます！そう言っていただけて嬉しい限りです。更新頑張ります！ (2021年6月11日 17時) (レス) id: 6141eb3956 (このIDを非表示/違反報告)
43yomi1(プロフ) - 初めまして！シシマチ様の小説とっても素敵で、思わず惹き込まれてしまいました…！更新楽しみにしてます…！！！！！ (2021年6月10日 15時) (レス) id: d2940ba0c0 (このIDを非表示/違反報告)
シシマチ(プロフ) - 小手鞠さん» コメントありがとうございます！更新頑張りますね(^^) (2021年6月10日 0時) (レス) id: 5733ebb1d6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：シシマチ | 作成日時：2021年6月3日 21時
