あーあ、泣ーかせたー ページ9
七海side
彼女は目の端に大粒の涙を溜めていて、でもそれを溢すまいと必死に堪えている。
「あーあ、泣ーかせた。Aかわいそうに、ほらドーナツ食べたかったよね」
そう言って五条さんは、Aさんを撫で撫でしている。
なんで、私が悪いみたいになっているんだ。
『…ドーナツ、食べちゃだめなんですか…？』
「…うっ…」
上目遣いなんてどこで覚えてきたんだ。
「…食べるなとは言ってはいません。ただ、今は説教中だということを忘れていませんか？貴方のそのチョロい癖のせいで、怒られているんですよ。」
『…はい……ごめんなさい』
しゅん、として叱られた子犬みたいだ。
「ねぇえ、もつ許してあげなよ〜。Aも反省して」
「アンタは黙ってろ」
「僕、先輩だよね？？？？？」
たしかに、もうそろそろで勘弁してあげるか。
私も、この後任務がある。
「もう、こんなことはないと約束できますか？」
そう言った途端、先程までとは打って変わって表情を明るくさせるAさん。
…まったく、誰に似たんだか。
『約束できます！頑張ります！』
「…よろしい。では、知らない人には？」
『ついていかない！』
「ご飯を奢ると言われても？」
『くっきょうな意志をもって断ります！』
「いいでしょう。その言葉、忘れないでくださいね。次、懲りずに同じことをした場合は、どうなるかわかっていますね？」
『はい！』
このやりとりも、もう何十回もしている。
そろそろ説教方法を変えた方がいいのかもしれない。
「はい、どうぞ」
『…わあ！』
彼女にドーナツを返してから、私は椅子にかけてあった上着を取った。
「…私はこれから任務ですので、失礼します。」
「あ、七海も食べる？」
甘いものはあまり食べない。
でも。
「……いただきます。」
ドーナツを手に、任務に向かった。
そして後日、小町Aはまた知らない人に着いて言って、七海にブチギレられるのだった。
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シシマチ(プロフ) - テーマソングさん» コメントありがとうございます！修正しますね(^^)頑張ります (2021年6月2日 16時) (
レス) id: 6141eb3956 (このIDを非表示/違反報告)
テーマソング - 面白いです!ただ真人の一人称は僕じゃなく俺だったと思います!面白かったのでこれからも頑張ってください! (2021年6月2日 15時) (レス) id: 895c90ff24 (このIDを非表示/違反報告)
シシマチ(プロフ) - いくらのお寿司さん» あ！…ほんとだ…。すみません変換違いでした。ご指摘ありがとうございます。すぐに直しますね(^^) (2021年5月30日 8時) (レス) id: 6141eb3956 (このIDを非表示/違反報告)
いくらのお寿司(プロフ) - 出張？の時のです。 (2021年5月30日 7時) (レス) id: e58b6951ff (このIDを非表示/違反報告)
いくらのお寿司(プロフ) - コメント失礼致します。乙骨優太。ではなく、乙骨憂太ですよ。憂が出てこないときは。ゆううつ。って書けば憂は出てきます (2021年5月30日 7時) (レス) id: e58b6951ff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：シシマチ | 作成日時：2021年5月27日 22時
