小町ちゃんはちょろかわいい

あしがいたい ページ6

小町side

「Aさん、そこに座りなさい」
『座ってます』
「正座しなさい」
『はぁーい』

私、小町Aは現在、仁王立ちした七海健人さんに正座させられています。
もうあしがいたい。

「私がなぜ怒っているか、分かりますか？」

そんなの心当たりがありすぎる。

『えーっと、昨日いちごパフェを1人で２つも食べてしまった…から…？』

そう言うと、七海さんは険しい顔をさらに険しくさせた。
それから、ため息をついて。

「…伏黒くんに聞きました。昨日、また知らない人にご飯を奢ってもらったそうですね」

あぁ、そのことか。
恵め、チクったな。

『奢ってもらいました。でも、それはちゃんとしたギブアンドテイクのもとに行われたことなので、たかったわけじゃないです』

そうだ。別に、私から「ご飯を奢って欲しい」と言ったわけじゃない。
あのおじさんが呪霊に襲われてたから助けてあげて、そのお礼に、ご飯を奢ってくれた、それだけだ。

「そんなことはわかっている。貴方が、懲りずに知らない人に着いて行ったことが問題なんだ。」

やばい。
七海さんの顔がどんどん曇っている。
大嵐がくるぞー！
小町号、とりかじいっぱーい！

小町号、沈没→←怒ってる？

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