小町ちゃんはちょろかわいい

訓練 ページ14

小町 side

「うっし、じゃあ訓練はじめっか。」

今日は、合同訓練の日。

私は術式的には、西洋の剣の形をした呪具を使って戦う。
1級呪具 「キャリバー」

でも、一応体術はできる。
五条先生や真希には勝てないけどね。

「まずは、恵と野薔薇。2人一緒に、私が相手してやる。」
「えー、真希さんスパルタじゃないですか！…どうせならAさんと、やりたいです！」

野薔薇がそう言うと、真希や恵はちょっと驚いてた。

「…いいぜ。A、相手してやれ」
「やったー！よろしくお願いします、Aさん！」
『はーい、お願いします』

後輩に痛い思いさせるのはいやだけど、訓練だから仕方ないよね？

「よし、始め！」

真希の合図で、野薔薇がこちらに走ってきた。
筋は悪くない。
たぶん、真希にいろいろ教えてもらってたんだろうな。

でも。


『…とぅ！』

私は、野薔薇の腕を掴んで重心を回転させ、遠心力で野薔薇を地面に叩きつけた。
もちろん、痛くないようにしたよ。

「…ッツ！」
驚いている野薔薇にひとこと。

『……私の勝ちだね』

野薔薇の顔はなぜか真っ赤だった。

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