生駒旋空 ページ46
水上サイド
「まことにもうしわけありませんでした。」
イコさんはそう言って深く土下座した。
その目の前には、苦笑いの日向さんが。
『…ブースでもないところで旋空孤月を放つなんて…何を考えてるの？イコくん。』
「まことにもうしわけない。」
『オッキー君と水上君は止めなかったの？』
「いや止めたんですけど、聞かへんくて。」
「…怒ってはります？」
そう隠岐が問うと、日向さんは困ったように。
『別に怒ってはないけど…。私じゃなくて別の誰か…例えば城戸さんとか、そう言う人に当たってたら怒られるのじゃ済まないかもしれないのよ。わかる？』
「わかります。」
『…ほんとかしら…』
「すんません…」
珍しくしおれてるイコさんを見て、反省したとおもはったのか、日向さんは。
『…まぁ、いいわ。危ないから今後ブース以外で旋空孤月しないこと。いいわね？』
「はい。絶対しません。」
『それならいいのよ。……ところで水上君、その頭どうしたの？』
日向さんの視線は俺の頭に突き刺さっていた。
たしかに、気になるやろなぁ。
なんせ、今の俺のヘアスタイル、奇抜やもん。
カラフルなゴムで所々歪に結わわれた、まるでイガグリのようなヘアスタイル。
「あー、コレ、ちょっといろいろありまして…」
そう言いながらチラリとイコさんを見る。
「イコさんがやったんですよ。なんかヘアアレンジの練習したいとかで。」
日向さんに事情を話した。
『…なるほど。真織ちゃんの髪をアレンジしてあげたいと…。優しいのね生駒隊のみんなは』
テレビでヘアアレンジの特集をしているのを見たマリオが顔を輝かせているのを見たイコさんが言い出した。
それでイコさんが、練習さしてくれ、と。
マリオの髪の長さに近い俺が練習台に選ばれたわけや。
『…でも難しいわよねヘアアレンジ。特に短い髪の人は。』
はっきり『下手だ』と言わないあたり、日向さんの優しさだろうか。
と、イコさんが。
「…Aさん、練習さしてくれへん？」」
『え、私？…構わないけれど…私、真織ちゃんより髪長いわよ？練習になるかしら…』
「長い方がやりやすいんで。」
『…そう？じゃあ、どうぞ。』
日向さんは、三つ編みを解いた。
十分後。
日向さんの髪は、俺の髪より前衛的な、まるでやまんばのようなヘアスタイルになった。
イコさんによって。
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ろいど(プロフ) - 一気読みさせて頂きました！！更新楽しみに待ってます！！ (2022年3月4日 21時) (
レス) @page48 id: 5682104901 (このIDを非表示/違反報告)
理玖 - 東隊や鈴鳴第一と絡ませて欲しいです。 (2021年12月16日 21時) (レス) @page48 id: 72df48888f (このIDを非表示/違反報告)
化粧した亀 - 〜でしょか。ではなくでしょうか。でした。誤字りました。（笑）すみません (2021年11月8日 22時) (レス) id: f6208bd07c (このIDを非表示/違反報告)
化粧した亀 - 全て読ませていただき、すごく面白かったので即高評価させて頂きました。リクで緑川くんと、那須隊との絡みをお願いしてもよろしいでしょか。 (2021年11月8日 22時) (レス) id: f6208bd07c (このIDを非表示/違反報告)
シシマチ(プロフ) - そらさん» そうおっしゃっていただけて嬉しい限りです。リクエストありがとうございました。1ヶ月以上もお待たせしてしまって申し訳ありませんでした。これからもよろしくお願いいたします。 (2021年10月28日 11時) (レス) id: 6141eb3956 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：シシマチ | 作成日時：2021年5月27日 14時
