玉狛支部 ページ39
日向サイド
紙袋を携えて、久しぶりに目の前の建物のチャイムを鳴らした。
とたとたと足音が聞こえて、扉が開いた。
「あーー‼Aさん！お久ぶりです！」
『栞ちゃん、久しぶりね。あ、はいこれお土産』
「わぁ！ありがとうございます！あ、これいいとこのどら焼きじゃないですか！いつもすみません。あ、どうぞどうぞ上がってください」
『お邪魔します。』
栞ちゃんに招き入れられて、建物に入る。
川の上に立つ異色の支部、玉狛支部だ。
玉狛に来るのは1ヶ月ぶりくらいかしら。
と、廊下のほうから誰かが走ってきた。
そのまま私に飛びついてくる。
『わ、桐絵‼』
「A！！久しぶりー！！会いたかったわ！！」
私の古くからの大親友、小南桐絵だった。
『私も会いたかった。』
桐絵とひとしきり抱きしめあった後、それでも一向に離れようとしない彼女を引きずりながらリビングに入った。
そこにはキッチンに立つレイジ君とテレビを見るとりまる君がいた。
2人は私に気が付き。
「Aさん、いらしてたんですか！」
「木虎の電話以来っすね。」
『レイジ君もとりまる君も久しぶり。会えて嬉しいわ』
「Aさん、座ってください！今お茶お出ししますね！あ、レイジさん、昨日のロールケーキ出していい？」
「あぁ。」
『気にしないでね。』
そう言ったが、あっという間に目の前に紅茶とロールケーキが提供された。
ありがたくいただくわね。
しかし。
『桐絵、ちょっと食べにくいわぁ。』
横から桐絵がホールドしてくるせいで食べにくい。
「小南先輩、少し離れたらどうすか？」
「いやよ。久しぶりなんだからいいでしょ？Aったら全然会いに来ないんだもの。でも今日は私に会いに来てくれたんでしょ？」
『…それもあるんだけど、迅君に呼ばれててね。そういえば迅君は？』
「アイツ寝てんじゃない？」
『そう、寝てるなら出直そうかしら。』
「いえ。京介、迅を起こしてこい。」
「了解です。」
とりまる君が迅君を起こしに二階に上がっていった。
「Aさん、夕飯食べて行きますか？」
『いいの？』
「もちろんよ！今日はレイジさんの特製カツカレーなのよ‼」
『特製カツカレー！お言葉に甘えていただくわ』
レイジ君は料理が上手だからなんでも美味しいのよね。
特に肉肉肉野菜炒めは最高だわ。
と、階段を慌ただしく降りる音が響いた。
「Aさんッ！すみません！俺、寝てて」
寝癖のついた迅君だ。
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ろいど(プロフ) - 一気読みさせて頂きました！！更新楽しみに待ってます！！ (2022年3月4日 21時) (
レス) @page48 id: 5682104901 (このIDを非表示/違反報告)
理玖 - 東隊や鈴鳴第一と絡ませて欲しいです。 (2021年12月16日 21時) (レス) @page48 id: 72df48888f (このIDを非表示/違反報告)
化粧した亀 - 〜でしょか。ではなくでしょうか。でした。誤字りました。（笑）すみません (2021年11月8日 22時) (レス) id: f6208bd07c (このIDを非表示/違反報告)
化粧した亀 - 全て読ませていただき、すごく面白かったので即高評価させて頂きました。リクで緑川くんと、那須隊との絡みをお願いしてもよろしいでしょか。 (2021年11月8日 22時) (レス) id: f6208bd07c (このIDを非表示/違反報告)
シシマチ(プロフ) - そらさん» そうおっしゃっていただけて嬉しい限りです。リクエストありがとうございました。1ヶ月以上もお待たせしてしまって申し訳ありませんでした。これからもよろしくお願いいたします。 (2021年10月28日 11時) (レス) id: 6141eb3956 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：シシマチ | 作成日時：2021年5月27日 14時
