あつ森 ページ33
日向サイド
『…にの君達、何してるの？』
隣に座るにの君達は、なにやら両端が赤と青色の薄い板を操作していた。
どこかで見たことのある機械ね。
「あぁ、あつ森ですよ。」
犬飼君が答えた。
『あつ森…？あぁ最近人気のゲームね。犬飼君や辻君はまだしも、にの君もそういうゲームするのね。』
「…たまたまですよ。暇なので」
にの君はそう答えたが、犬飼君が耳打ちで。
「俺らもびっくりしましたよ。いきなり「任務だ。俺の島に来い」って言ってくるもんだから何事かと思ったらあつ森でした。…なんか東さんもあつ森やってるみたいで、東さん、あつ森で魚コンプしたいらしいんすけど、」
『東君、釣り好きだものね。』
「なんかイトウだけ全然釣れないらしくて。」
『…イトウってあの珍しい魚？』
「はい。二宮さん、イトウ釣って東さんにプレゼントしたいらしいっす。それで俺らにも手伝えと。」
『…なるほど。』
「おい犬飼、何をこそこそ話している」
「いえなんも。」
犬飼君がゲーム画面に戻った。
私も少しあつ森に興味があったので、にの君の画面を覗く。
『…これがにの君の島？綺麗なところね。』
「ありがとうございます。」
『島の名前はなんて言うの？』
「『イ島』です。イトウを釣るためだけに作った島なので」
『…そうなのね』
イトウへの執念がすごいわね。
そんなに釣りたいのかしら。
『犬飼君の島は？』
「俺は『18島』です。俺、18歳なんで！」
19歳になったらどうするのかしら…？
『辻君は？』
そう聞くと、辻君は少し恥ずかしそうに
「……『ジュラシック島』です。」
『可愛い！可愛い名前ね！』
3人の中で一番まともな名前だと思ったのは内緒だ。
『…これがにの君？』
「そうです。」
『そっくりね。可愛いにの君みたい。』
にの君のアバターは、彼そっくりだった。
彼をそのままデフォルメしたみたいな感じ。
「俺も！俺も見てください！かっこいいでしょ？」
『すごい！みんなそっくりね！』
犬飼君も辻君も似顔絵みたいなアバターだった。
なによりも気になったのは。
『…このお洋服、お店に売ってるの？』
アバターの着ている服だった。
二宮隊の隊服にそっくりだったのだ。
二宮君のベストから、犬飼君のガンホルダーまでそっくり。
「…お、俺が作りました。マイデザインっていうのがあって…」
『すごいわぁ、辻君は器用なのね。』
辻君作だった。
小さな世界の中に、可愛らしい二宮隊が結成されていた。
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ろいど(プロフ) - 一気読みさせて頂きました！！更新楽しみに待ってます！！ (2022年3月4日 21時) (
レス) @page48 id: 5682104901 (このIDを非表示/違反報告)
理玖 - 東隊や鈴鳴第一と絡ませて欲しいです。 (2021年12月16日 21時) (レス) @page48 id: 72df48888f (このIDを非表示/違反報告)
化粧した亀 - 〜でしょか。ではなくでしょうか。でした。誤字りました。（笑）すみません (2021年11月8日 22時) (レス) id: f6208bd07c (このIDを非表示/違反報告)
化粧した亀 - 全て読ませていただき、すごく面白かったので即高評価させて頂きました。リクで緑川くんと、那須隊との絡みをお願いしてもよろしいでしょか。 (2021年11月8日 22時) (レス) id: f6208bd07c (このIDを非表示/違反報告)
シシマチ(プロフ) - そらさん» そうおっしゃっていただけて嬉しい限りです。リクエストありがとうございました。1ヶ月以上もお待たせしてしまって申し訳ありませんでした。これからもよろしくお願いいたします。 (2021年10月28日 11時) (レス) id: 6141eb3956 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：シシマチ | 作成日時：2021年5月27日 14時
