君はボーダーの太陽だ ページ29
日向サイド
食事は和やかに進み。
お酒の量も増えてきた。
と。
顔を赤くした忍田さんが、グラス片手に。
「…A、君はボーダーの太陽だ」
そんなことを言い出した。
『！？ し、忍田さん？急にどうされたんです？』
「…忍田、酔っているのか？まだ数杯じゃないか。」
ビール5杯は、数杯と言っていいものだろうか。
「私は酔ってなどいない！前々から思っていたことだ！Aはボーダーの太陽！そうだろうみんな！」
「…完全に酔ってるな」
『…し、忍田さん、落ち着いてください。ほ、ほらお水を。城戸さんもなんとか言ってください！』
「…確かに、Aボーダーの太陽だ」
『…城戸さんまで！？』
「城戸司令もそう思うだろう？影浦君の時といい、三雲君の時といい、彼女がいなければ隊員に間違った罰を与えるところだった！今じゃAを慕う隊員は多いと聞く！彼女がボーダーを明るく照らしてくれているのだ！そうだろうみんな！」
「その通りだ」
忍田さんも城戸さんも酔っていらっしゃるわ。
どうしましょう、
すごく恥ずかしい。
唐沢さん、助けて。
ちらりと唐沢さんを見ると、肩をすくめて苦笑していた。
「…あんなに小さかったのに、いつのまにか立派な女性に成長して、私は嬉しいぞ、A！」
『…あ、あはは』
私も苦笑いするしかない。
その日は、お会計するまで、酔った忍田さんと城戸さんに褒められ続けた。
私は、恥ずかしさのあまり酔ってもいないのに顔が真っ赤になり、俯いて忍田さん達の話を聞いていることしか出来なかった。
人を褒めることはよくあるけれど、褒められることは少ない気がする。
だから、慣れなくて恥ずかしくなってしまった。
でも、とても嬉しいわ。
翌日。
「A、すまない！久しぶりにあんなに飲んで、酔ってしまった。なにか失礼なことを言っていなかっただろうか？」
すっかりお酒の抜けた忍田さんに、謝られた。
『失礼なことだなんて、なにもなかったですよ。…むしろ、忍田さんや城戸さんが、私に対してどう思っていたのかを知ることができて嬉しかったです』
「…！？…わ、私は君に何を言ったんだ！？教えてくれ！」
焦っている忍田さんは新鮮ね。
『…内緒です。』
そう言って、微笑んだ。
『また誘ってくださいね』
「…あ、あぁ。」
彩香様、リクエストありがとうございました。
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ろいど(プロフ) - 一気読みさせて頂きました！！更新楽しみに待ってます！！ (2022年3月4日 21時) (
レス) @page48 id: 5682104901 (このIDを非表示/違反報告)
理玖 - 東隊や鈴鳴第一と絡ませて欲しいです。 (2021年12月16日 21時) (レス) @page48 id: 72df48888f (このIDを非表示/違反報告)
化粧した亀 - 〜でしょか。ではなくでしょうか。でした。誤字りました。（笑）すみません (2021年11月8日 22時) (レス) id: f6208bd07c (このIDを非表示/違反報告)
化粧した亀 - 全て読ませていただき、すごく面白かったので即高評価させて頂きました。リクで緑川くんと、那須隊との絡みをお願いしてもよろしいでしょか。 (2021年11月8日 22時) (レス) id: f6208bd07c (このIDを非表示/違反報告)
シシマチ(プロフ) - そらさん» そうおっしゃっていただけて嬉しい限りです。リクエストありがとうございました。1ヶ月以上もお待たせしてしまって申し訳ありませんでした。これからもよろしくお願いいたします。 (2021年10月28日 11時) (レス) id: 6141eb3956 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：シシマチ | 作成日時：2021年5月27日 14時
