処分の行方 ページ3
三雲side
重苦しい空気が漂う会議室。
そこには、ボーダーの重鎮たちが並んで座り、僕の処分について話し合っていた。
僕は、C級隊員でありながらも、無許可でトリガーを2度も使用してしまった。
私的に利用したわけではないけれど、隊務規定違反なのは事実だ。
きっと、除隊させられるのだろう。
当然だ。
隣にいる迅さんでも、きっとどうにもできないに違いない。
「…日向くんはどう思う？」
と、忍田本部長が、その隣に座っていた女性に声をかけた。
きれいな人だと思った。
その人は少しも悩むそぶりもなく、
『クビにするのは少しばかり勿体無いと思います。』
「！」
「…日向…、何故だ？」
険しい顔の城戸司令にも引けを取らず、その人はにっこりと微笑んで答えた。
『こんなに正義感に溢れた人材こそ、今のボーダーには必要です。昔はただ純粋に、みんな、民間人を守るためだけに戦ってきました。……でも、今は少し違うみたいだわ…』
「日向君の言う通りだ。彼はやめさせるべきではない」
答えは一向に出ず、話は、近頃頻発していたイレギュラーゲートの対処に移っていった。
迅さんにその対処が命じられた。
「いけるな？迅」
「はい、もちろんです。そのかわりといってはなんですが、彼の処分はおれに任せてもらえませんか？」
「彼が関わっているというのか？」
「はい、おれのサイドエフェクトがそう言ってます」
「…いいだろう。好きにやれ」
話はとんとん拍子に進み、迅さんに僕の処分が任されることになり、会議は終わった。
…ひとまず、危機は去ったのか…？
僕と迅さんは、会議室を出た。
けれど、扉の横で迅さんは立ち止まった。
まるで、誰かを待っているような。
そんな感じ。
「…迅さん？」
「ちょっとメガネ君に紹介したい人がいる。もう少しで出てくると思うんだけど…。あ、Aさん！」
名を呼ばれて、こちらにやってきたのは、先程僕を擁護してくれた女性だった。
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ろいど(プロフ) - 一気読みさせて頂きました！！更新楽しみに待ってます！！ (2022年3月4日 21時) (
レス) @page48 id: 5682104901 (このIDを非表示/違反報告)
理玖 - 東隊や鈴鳴第一と絡ませて欲しいです。 (2021年12月16日 21時) (レス) @page48 id: 72df48888f (このIDを非表示/違反報告)
化粧した亀 - 〜でしょか。ではなくでしょうか。でした。誤字りました。（笑）すみません (2021年11月8日 22時) (レス) id: f6208bd07c (このIDを非表示/違反報告)
化粧した亀 - 全て読ませていただき、すごく面白かったので即高評価させて頂きました。リクで緑川くんと、那須隊との絡みをお願いしてもよろしいでしょか。 (2021年11月8日 22時) (レス) id: f6208bd07c (このIDを非表示/違反報告)
シシマチ(プロフ) - そらさん» そうおっしゃっていただけて嬉しい限りです。リクエストありがとうございました。1ヶ月以上もお待たせしてしまって申し訳ありませんでした。これからもよろしくお願いいたします。 (2021年10月28日 11時) (レス) id: 6141eb3956 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：シシマチ | 作成日時：2021年5月27日 14時
