魅惑のマシュマロ (ページ6)

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ある日、庭掃除で外にいたら違うクラスの女の子が二人、私に話し掛けてきた。

「ねぇ、二宮くんとはどういう関係？」

『は？』

本当に、は？だった。

『どうって、幼馴染みだけど…。』

「本当にそれだけ？」

何かを探ってきてる、と思ってちょっとイラッとした。
そしたら、気づいた。
少し離れた所にいる別の女の子、ヤマダさんがこっちを伺うように見てる。

つまり、この二人は取り巻きだ。

小学校の頃に転校していった彼女は、親が離婚してヤマダになってまたこっちに戻ってきたんだけど…ある噂話は私の耳にも入ってた。

カズの近所に住むヤマダさんはカズが勉強を教えてあげてるって、カズのお母さんから聞いた。
噂話っていうのは、カズとヤマダさんがヤった、って話。

カズはヤマダさんとは何でもないって言ってたらしいんだけど、ヤマダさんは何でもなくなかったんだろうね。
だから、私なんかでも偵察を寄越した…と。

うざっ、自分で聞きに来いよ！

そう思いながら余計なことは言わずにあしらって、カズにもこの件は話してない。

そんな噂話の後に、カズにも彼女ができた。
ちなみに、他のメンツは彼女が出来たことで付き合いが悪くなってて滅多に来ない(苦笑)

カズだけは彼女が出来てもうちに来てたけど…大丈夫か、こいつってなってたある日。

うちにいるのに、カズのケータイに彼女(私とも仲良しな子)から電話が来た。
私やお母さんに聞かれないようにキッチンで話してるんだけど、こじれてるらしくて。

「えぇっ？そんな…別れたらもう話せなくなるんだよ？良いのっ？」

って、女々しいと言うか…微妙な台詞が聞こえてきて、思わず笑った。
引き留めようとするカズの方が女の子っぽいって思った瞬間だった。

でも、そんな考えも吹き消される出来事が起きる。