魅惑のマシュマロ (ページ4)

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小学校ページ4

毎日のようにうちに遊びに来て顔は合わせてるけど、カズとは6年間、同じクラスになる事はなかった。
廊下で遭遇すると、お腹にパンチしてみたりはしたけど(笑)

小2の頃、長い髪が鬱陶しくなってバッサリ切った。
おかげで天然パーマが発覚して、うねったショートヘアーだったけど。

そしたら、クラスのいじめっ子の女の子に男だって言われた。
泣きながら抗議したけど、騒げば煽ってくるのは子ども特有のやつで。

そこからかな、女の子らしくしてたらダメなんだ！って思ったの。

元からヒロインよりヒーロー物が好きだったし、有名な週刊誌も見てたし…女の子らしさは薄れていった。

でも、変わらずカズは遊びに来る。
逆にカズの影響で色々集めることになるけど。

カードゲームは、するよりキラキラしたレアカードが好きで収集癖が開花。

それでもたまーに、カードゲームに付き合わされる。
私は恥ずかしくて、"俺のターン！ドロー！"とは言えなくて困ったっけな。

ビー玉をお腹から発射するのとか。
ベーゴマの進化版のやつとか。
ハイパーなヨーヨーも買ったけど、私は怖くて技なんて出来なかったし。
たまごの育成のやつは好きだったから、カズが持ってたデジタルなモンスターを育てるやつはすぐにハマった。

小4くらいから、うちに来る人数も増えた。
カズの友達の雅紀と潤くん、もう一人の幼馴染みの智、智の友達の翔くん。

各々が勝手に遊んでるせいか、居心地が良いみたいで通えるだけ通ってくる始末。

翔くんなんて習い事で通ってるお習字があるのに、うちに一番乗りして自転車を置く→お習字教室へ行く→うちに戻ってきてゲームする、なんて方法を取ってた。
家柄的に煩くて、好きにゲームも出来なかったみたい。

週刊誌は発売日に回し読み。
単行本も回し読み。

みんな、私より早くうちに帰宅してるからね。
うちだから許されるけど、自由すぎて今なら笑っちゃう。